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鈴木美加子のグローバル人材塾

新刊『英文履歴書の書き方・英語面接の受け方』のご紹介2020.06.09


元・外資系人事部長、現グローバル人材プロデューサーの鈴木美加子です。本日は新刊『英文履歴書の書き方・英語面接の受け方』を紹介させていただきます。


まずは、本書を執筆しようと思った理由です。25年間外資系の人事にいて、1万人以上を面接し、10万通以上の英文履歴書をスクリーニングしてきて、もったいないなと思うことが多くありました。候補者を白いBOXに入っているGIFTだとすると、どんな包装紙で包み、どんなリボンをつけるかで見栄えは大きく変わります。英文履歴書の書き方は、最初の「包装紙とリボン」に当たりますが、基本的なルールを守っていない、面接する側の立場に立てていないなどの理由で、工夫すればもっと素敵にできるはずと感じるレジュメがなんと多いこと。それが、この本を書くに至った理由です。


本書の特徴は、人事で実際に採用をしていた目線から、例えば英文履歴書をなぜこう書いてはいけないのかとか、面接でこんな質問をされたら採用担当者の意図はこうですよと裏舞台を開示していることにあります。第1部の3章「ダメなレジュメから魅せるレジュメへ 改善の事例」では、改善した方が良いBeforeの英文レジュメと、どこをどういう理由で改善すべきかの解説、さらに実際に改善したAfterの英文レジュメを6セット掲載しています。所属部署に関係なく、採用担当の目線を理解できるはずです。


類書は、ほぼ全て英文のサンプルになっていることが多いですが、ネットがこれだけ発達している現代、英文レジュメのサンプル文章は検索すればすぐ出てきます。サンプルと自分の実際の職務内容は当然違うので、そこは英語力が試されます。そうは言ってもレイアウトなどの確認もしたいのでサンプルが見たいという方のために、第4章の付録に英文レジュメのサンプルを9セット載せています。ぜひ、参考にしてください。


英文レジュメ作成のポイントには、文章の左揃えをきちっとする、「・」「-」などの記号は統一させて1種類だけを使うなどの実用的なノウハウを詰めました。今、英文レジュメを必要とする方がすぐ作成できるようにしたつもりです。


書類選考を通ったら、次は面接です。外資では、採用担当が日本人、候補者も日本人の場合でも、途中で英語力を試すために突然会話が英語に切り替わることがあります。英語での面接に慣れないうちは、前もって質問を想定して準備をしておくと精神的に楽なはずです。 


第2部では、よく聞かれる質問と採用担当者の意図を挙げています。例えば「事前に履歴書を渡しているのに、面接の冒頭で自己紹介させられるのは失礼だ」というつぶやきをSNSで見かけますが、採用担当者の意図はこうなのです。担当者があなたの目を見て話を聞いているなら、あなたの地頭の良さを見極めようとしています。レジュメに視線を走らせながら聞いているようなら、残念ながらまだレジュメをちゃんと読んでいないというサインです。意図が理解できると備えも楽になります。サンプルの質問にはそれぞれ、候補者として理想的な返答の例と理由が書かれています。


日本人の候補者はおとなしいことが多く、面接の最後に「何か質問はありますか?」と聞いても何も聞かない人が多いです。ここで気の利いた質問をすると自分をアピールできますし、質問の答えから企業文化もうかがい知れるので、ぜひ質問をしましょう。人事の視点からお勧めしたい質問と、「採用担当者の答えがこうだったらこの企業は安心、逆にこんな風に返事をされたらリスクがあるかもしれないから、慎重に観察した方が良いです」というポイントを解説しています。面接は企業とのお見合いです。じっくり見た方が良いのは採用する側だけでなく、採用される候補者も同じです。


6/4に発売されたばかりの本書ですが、ありがたいことにすでに読んでくださった方から感想をいただきました。

「とても実践的な内容で興味深かったです。第3章のレジュメの改善Before/Afterから人事目線を学べました。第6章・第7章の面接話法から、文化の違いを理解しました。外資に挑戦する直前にこの本を読めたので、レジュメを修正したり想定質問を考えたりして準備したいと思います。」(K.T.さん)

必要な方に必要なタイミングで届きますように。応援しています!

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この記事の筆者

鈴木美加子
グローバル・キャリア・カウンセラー /(株)AT Globe 代表取締役

日本GEに入社して人事のキャリアをスタートさせ、モルガン・スタンレーなどを経て、日本DHL人事本部長を務める。帰国子女でも海外赴任経験者でもないが、TOEIC960点をマークし外資系企業でキャリアアップした経験を元に、個人のキャリアアップを支援している。2011年から18か月、オーストラリアに居住し、海外勤務・海外からの帰国希望者のキャリア相談にも乗ることができる。
個人向けのキャリア相談の他、企業向けに、リーダーシップ研修、チームビルディング、組織分析、異文化マネジメント、グローバルコミュニケーション研修を行っている。ルミナスパーク、ルミナリーダー公認講師、ホフステード異文化モデル公認講師、STAR面接法・認定講師

株式会社AT Globe http://atglobe.jp/

強みを最大限に活かし、個の力を発揮出来る人材を一人でも増やすことで、母国を元気にすることをミッションとする。ルミナというアセスメント・ツールを使い、個人・法人向けの人材育成事業を行う。

 

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