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元・外資系人事部長のグローバル人材塾

京都の夜に多様性を考える2017.05.30


元・外資系人事部長、現グローバル人材プロデューサーの鈴木美加子です。
先週、大阪に出張した帰りに京都に1泊しました。多様性、文化の違い、内なるグループ(イン・グループ)の存在について考える経験をしたので、その時の体験を本日のテーマとします。

 

まず京都ですが、外国人がさらに増えましたね。最後に行ったのは1年くらい前でしかないですが、こんなに外国人多かったっけ?と思うほどの勢いで正直驚きました。もちろん、日本が世界に誇る伝統文化をたくさん遺す京都に、たくさんの外国人の方が来てくださるのは嬉しい限りです。お店のスタッフも、かなり頑張って英語を話されていて、英語のビジネスニーズの高さを強く感じました。

 

夜は、祇園四条のあたりに宿泊しました。夕食は外に行きたかったので、近所の割烹のカウンター席に予約を入れてもらってあったのですが大正解。 大将は70歳の現役バリバリで、お話のとっても楽しい方でした。さぞ女性にモテてきたのだろうなと思わせる粋人です。向かいで、妹さんがお茶屋さんをやっていることなどをお話してくださいました。

 

お店は南座に近いので、役者さんのご贔屓さんが役者さんをねぎらう夜のお席に、舞妓さんや芸妓さんをお呼びになることが多いそうです。ちょうどその週の月曜日に、歌舞伎座で坂東家三代の種名公演を観ていましたので、そのお話をしたり、芸者さんになりたかったのか、なぜかMemories of Geishaなど芸者さんが主役のストーリーは、ほとんど全て読んでいることなどをお話しして盛り上がりました。

 

私が入店した18:00ごろが芸者さんたちがお座敷に向かうタイミングで、次に帰ってくるのは20:30くらいだからゆっくりして、戻って来る舞妓さんと写真でも撮ってお帰りなさいとまで言ってくださり、すっかりくつろがせていただきました。

 

最後の頃、トイレに席を立ち戻ってくると、なんと舞妓さんが私の隣に座ってらして目が点になりました。大将が妹さんのお店から呼んでくださったのです。

びっくりして、「あぁ写真を一緒に撮ってもいいってご好意だな」と、有り難く二人でお写真を撮ってもらってお礼を言ったら、「次のお座敷があれば声がかかるから、それまでいてもらって大丈夫」と大将。あまりのご好意に本当に驚きましたが、甘えさせていただくことにしました。

 

舞妓さんは三重県出身で3年目だそうです。年齢を聞く習慣は、オーストラリアで失ってしまったので聞きませんでしたが、まだとってもお若いはず。昼間は三味線や日舞のお稽古をしながら夜はお座敷で、お休みも少ないのでなかなか大変そうですが、好きでやっているからと微笑んでる姿がかわいらしかったです。舞妓さんの間は、芸事の授業料、お着物、かんざしなどアクセサリー類、

文字どおり衣食住全てがお茶屋さん持ちの代わりにお座敷での花代は全てお茶屋さんに行くシステムだそうです。芸妓さんになると独立して、花代は全て自分のものとなりますが、お衣装一式全て自分が揃えることになるのでそれはそれで大変なのかもしれません。

 

舞妓さんが、京都でできる「舞妓さん変身体験」の話をしてくださって、なんだか興味が湧いてきて「やりたいなぁ」と言ったら、21時だと言うのに大将がどなたかに電話をしてくださいました。この辺り界隈はみなさん、繋がってらっしゃるようです。平日とは言え、世界の京都で舞妓さん変身の予約が空いているわけもなく、その話はお流れになりましたが、こんな時間に電話しても許される環境の方に興味がわきました。

 

大将が28歳の時に独立した話になり、私は「この界隈には100年とか続いている老舗がいくらでもありそうなので、きっとご苦労されましたよね」と言いました。大将の答えは、「私は、生まれも育ちもこの辺りだから、みんなに可愛がってもらって、運良くうまくいったので感謝しています」でした。生まれも育ちもこの辺りではなく、よそ者だったらどうなるのだろう?と一瞬思いましたが、場に相応しくない質問のように思い伺いませんでした。

 

京都は排他的であると良く言われます。私は京都に住んだことがないですし、お仕事を京都人としたこともないので客観的な意見は述べられません。でもこの夜、東京では感じたことのない、内なる集団(in group)の存在を感じました。

たまたま、大将に気に入ってもらえて一瞬、この内なる集団に入れてもらえたので非常に有難い恩恵に預かれましたが、この集団に入れない可能性はあるのでビジネスとなると厳しいなと感じました。

 

多様性と聞くと、ジェンダー(性別)のことと思いがちなのが日本人ですが、このように同じ人種の中にも多様性は存在し、ましてや外国人と仕事となるとお互いの違いをわかろうとすること、多様性の許容力を成功の鍵と理解することが重要です。多様性を理解して、英語でロジカルに発表・主張できるグローバル人材になる方法が知りたい方は、世人塾の2時間オープン・セミナーにご参加ください。詳細はこちらまで

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この記事の筆者

鈴木美加子
株式会社AT Globe グローバル人材プロデューサー

株式会社AT Globe グローバル人材プロデューサー 鈴木美加子

大学3年の時、自分だけが英語を話せないパーティーに海外で出席したのをきっかけに、帰国後英語を猛勉強。英検1級を取って、日本GE人事部に入社。モルガンスタンレー証券会社など外資系人事部を転職しながら、異文化コミュニケーション・スキルを磨き、日本DHLの人事本部長を務める。20年以上にわたる外資系人事部での経験、オーストラリア居住体験を基に、グローバルプレーヤーを目指す人材の、スキル・アップを支援する株式会社AT Globeの代表として活躍。新卒採用を含め1万人以上を面接しており、キャリア棚卸し、転職アドバイスなど、個の力を高めることに力を注いでいる。お茶の水女子大学卒業。

株式会社AT Globe http://atglobe.jp/

英語でロジカルに発表・主張できるグローバル人材を一人でも増やし母国を元気にすることをミッションとし、世界で活躍する人材を育てる塾(世人塾)を中心に、法人・個人向けのグローバル人材育成事業を行う。

 

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