
| 女性とキャリア Woman & Workインタビュー |
| Vol.6 藤井さん [ 1 2 ] |
| 2 回目の今回は、女性キャリアやキャリア形成についてのアドバイスをお聞きした。今の転職市場状況、今後求められるスキルや留学とキャリアプラン、家庭と仕事の両立など、読者の気になるテーマについお答えいただいた。悩みの中に落ち込み、周りが見えなくなったと感じた時に、藤井さんのようなプロの手助けを借り、具体的なアドバイスをいただくのは、自分を前進させるために効果があるのだろう。 |
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「女性の転職・キャリアの悩み、外資でも日本企業でも」 - その 2 ・キャリアアドバイス編 -
キャリアカウンセラー 藤井佐和子さん |
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大学卒業後、大手カメラメーカーの海外営業部にて事務職を 3 年半経験、その後、人材業界に転身し、 8 年間人材関連事業会社に勤務。派遣事業部、女性のキャリア支援を行うキャリアコンサルティングセンターのチームリーダー、人材紹介事業部に所属。 その後、ウーマンズキャリアプロモーション事務局を立ち上げ、現在は、女性を対象としたキャリアカウンセリングや公開セミナー、講演、本の執筆、企業向けの人事コンサルティング活動を行っている。カウンセリング実績、一万人以上。 (社)全国産業人能力開発団体連合会認定 CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)、株式会社日本ライセンスバンク リカレント 顧問(HP:http://www.sawako-women.net) 主な著書に「転職 思ったときに読む本」「女性の転職・再就職パーフェクトガイド」「転職完全サポートブック」「履歴書・職務経歴書の書き方」。また、ジャパンタイムズなどにコラム執筆、幅広く活躍中。 |
| 転職市場 売り手市場だが、価値の向上も大事。 |
| ―ダイジョブ「藤井さんは、企業の人事コンサルティングもされていますので、採用する側の事情にもお詳しいと思うのですが、市場の変化の影響はどうですか ? 数年前の不況期から一転、今は企業の採用意欲も高く、売り手市場と言われていますが ? 」 |
| ポテンシャル採用が多くなっていますね。新卒、第二新卒など積極採用をしていますが、バブル期とは違い、「数を集めれば OK 」という傾向は無くなり、質も同時に求めています。 |
| ―ダイジョブ「転職回数に関しては ? 売り手市場で転職が容易になり、転職を複数回される方も多くなると思うのですが、採用選考で不利になるでしょうか ? 」 |
| 企業の考え方によりますので、一概には言えませんが、私は、理由・目的のはっきりした転職は良いとは思います。但し、不採用のリスクは増えるという事をお忘れなく。 |
| 求められるスキル マネジメントスキルとヒューマンスキル、どちらも『柔軟性』を求められる。 |
| ―ダイジョブ「今後求められるスキルは ? 」 |
| 一つは、『マネジメントスキル』です。
多様性、柔軟性、状況の客観視、感情のコントロールなどの能力が求められます。あと、全社レベルの視点の広さです。これらはどちらかと言うと、女性の苦手な分野と言われていますね。男性は、仕事のスパンが長期的・組織的なので、短期的な仕事スパンが多い女性に比べ、これらのマネジメントスキルが身につきやすいためでしょうね。 二つ目は、『ヒューマンスキル』です。 今後、世界レベルでの業界再編で、外資系企業による M &A や日本企業同士の M &A が進むと思われますので、変化への柔軟な対応力、文化の融合を図る能力のある方の方が、アドバンテージが高くなるでしょう。やはりこのスキルも、目先に目を向けるのではなく、視点を高く持ち、全社レベルでの問題意識や提案改善ができる能力が必要とされると思います。 2 つの全く違った文化が、 M &A により一夜にして無理やり合わされのですから、そのギャップを埋め、コンフリクトを改善できる人が必要になります。 いずれにせよ、会社の指示待ちの姿勢は、評価されません。 |
| ―ダイジョブ「 M &A などの環境変化が起きた時には、愛社精神が強く長く務めた男性社員ほど大変になるのでしょうか ? かつては、その愛社精神を育む企業文化が企業の強みだったこともあるでしょうに、何とも残酷な気がしますね。」 |
| やはり、価値観を会社に置いてはいけないと言うことではないでしょうか。あくまでも自分が主体でなければ。 |
| キャリアプラン、留学 キャリアプランも留学も、何故そうしたいか、理由の探求を。 |
| ―ダイジョブ「キャリアを構築する上での注意は ? 」 | |
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皆さん「キャリア」と言う時に、 2 つの意味で使ってらっしゃるのですよね。
一つは、ずばり「出世」、プロモーションですね。マネジメント・ラインに乗ることです。もう一つは、自分の職業人としてのスキルを磨き職業人価値を形成することです。 このどちらのキャリアを求めるか、早い内に決めた方が良いでしょう。遅くとも30代前半には決めないと、キャリア・プランが組みにくくなります。マネジメント・ラインに乗りたければ、何も大企業である必要は無く、ベンチャー企業などが狙い目です。逆に、小さなベンチャーでは、従事する業務の規模やレベルが小さくなったり、他の業務も兼務するなどで、高度な専門性を身に付けるのが難しくなるかも知れません。 また、日本企業は「ジェネラリスト」、外資系企業は「スペシャリスト」を求める傾向があることも、頭に入れておきたいですね。求めている専門性がはっきりしているので、外資系企業の方が、セールスポイントを訴求しやすいと言えます。 |
| ―ダイジョブ「留学に関してはいかがですか ? このコーナーで取材させていた方も留学経験のある方が多く、また、ダイジョブのユーザーにも多いのですが、留学によるキャリアアップを考えている女性が多くなりました。」 |
| 留学に限りませんが、そうしたい理由を探る事が重要です。 それにはまず、「やってみたい事」を明確にし、それから「何を見てそれをやりたくなったか」、その動機を探ってみてください。動機を明らかにする過程で、やりたい事が、勘違いや思い込みから来ていることが分かったり、他の事で代替可能だと分かる場合があります。 |
| ―ダイジョブ「英語については ? 」 |
| やはり、英語 +「何を」ですね。英語を使って何がしたいんでしょうか ? |
| ―ダイジョブ「留学をキャリアプランに組み込むことについては、どうお考えですか ? 」 |
| 留学前に、海外で何をしたいかを考えてあると、次のステップが踏みやすいでしょうね。留学することで、いきなりキャリアのリセットができると思うのは間違いです。トータルの経験が重要になります。 例えば、こんな例を参考にしてください。 事務職の方が、英語力を培って、今まで経験したことの無いマーケティグの仕事にキャリアチェンジをしたい、とします。 一つのケースは、そのまま事務職の仕事を辞めて留学し、帰国後、マーケティング関連の求人にチャレンジするパターンです。未経験者はなかなか採用されないので、とりあえず、派遣で働くような例。 もう一つは、留学前に何とか社内のマーケティング部署に配属してもらったり、サラリーは低くて良いから、と交渉して企業のマーケティング部にアシスタントなどで入り込み、少し経験を積んでから留学、帰国後、外資系のマーケティング部署に職を求めるようなケースです。 後者の方が、目標がかなう確率が高くなりますよね。留学を考える時は、戦術も練りましょう。 |
| ―ダイジョブ「ユーザーの転職相談などで、お話の一つ目のケースに相当する相談も多くいただきます。帰国後、派遣で働いている方からのご相談です。派遣は派遣先が変わるごとに企業が変わるので、派遣を重ねると企業数が多くて、不利に見えてしまう、などです。」 |
| その場合は、書き方で工夫しましょう。派遣の期間でまとめ、業務の経験を箇条書きにするなどです。また、派遣先を選ぶ時も、キャリアの一貫性を訴求できるようにしたいですね。 |
| 家庭と仕事の両立 両立が難しい時は、無理せず、優先順位を決める。 |
| ―ダイジョブ「多くの女性読者が現在直面している、あるいは近い将来直面する問題に、家庭との両立があります。結婚されていて、「仕事を取るか、家庭を取るか」で悩んでいる女性には、どのようなアドバイスをされるのですか?」 |
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皆さん、個別の環境や希望がおありなので、一概に言うことは出来ませんが、一般的に、 ・ ご自分で決める ・ 無理に両立を目指さない の 2 点を助言しています。 ご自分で決めるのが重要なのは、例えば、旦那様の転勤などにより現在のキャリアを簡単に諦めると、後になって大きなしこりになることもあるからです。 また、両立に関しては、まず、分析から始めることをアドバイスします。 具体的には、
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| ―ダイジョブ「具体的なケースを教えていただけませんか ? 」 |
| 子供のために、夕方 5 時など早い時間に退社されたいというご希望の方が、お二人いらっしゃいました。お二人のケースを例にお話いたします。 ●Aさんの場合 「定時退社が難しい職種の仕事を希望していますが、子供のために夕方5時には退社したい。なかなか条件に合う就職先がないのですが、どのようにして探したらよいのでしょう ? 」というご相談内容です。 この方の場合、希望職種に対するスキルが足りないこともあり、実現の難しいご相談でした。そこで、希望職種に固執せず、そのスキルを獲得する準備段階と考えて、「営業」の仕事を探すことをお勧めしました。「営業」と一口に言っても、勤務形態や時間帯など、会社により様々なスタイルがありますので、探せば、条件にかなう職場も見つかる可能性があるからです。結局、この方の場合は、外回りが主体で 5 時に直帰できる会社に入社されました。現在は、希望職種へチャレンジする前段階で、不足部分を補う経験を積む期間と捉えて、日々活き活きと働いてらっしゃいます。 ●Bさんの場合 「夜が遅くなる仕事ですが、子供のために早く帰れる職場に移りたい。」というご相談でした。この方の場合は、その職種で定時退社は非常に難しい条件だったため、優先順位を決めるようにアドバイスしました。両方実現できない時は、どちらかを諦めないと、先に進めませんから。その方は、お仕事は諦め、家庭を選択されました。 |
| ダイジョブ「お仕事をやめられたのですか ? 」 |
| 私は、家庭のため、キャリアを中断することは多いにあり得る選択だと思います。人生で大事なものが家庭の場合、そちらを優先するのが自然ですよね。結局、「自分がハッピー」になれる状況が重要です。
勿論、諦める前に打開策が無いか、検討する必要はありますけれど。 例えば、経済的に余裕がある場合は、家政婦さんを頼み、子供の世話もある程度をお願いするなどの方法で、両立できる場合もあります。家政婦さんを雇うのは、欧米や香港、シンガポールなどアジア諸国の共働き夫婦では当たり前のことです。日本では心理的に抵抗がありますが、最近では、こうしたサービスを活用される方も増えてきています。 |
| チャンスの掴み方 発信、発信、そして挑戦。 |
| ―ダイジョブ「最後に、チャンスを掴む秘訣はありますか ? 」 |
| 「やりたい事の発信」でチャンスを掴んでください。全くの新しい取組みについては、まず、多くの人に伝える事です。どこかで覚えてくれていて、何らかのチャンスを与えてくれることがあるものです。「あいつが言っていたから、この仕事を振ってみるか」というように。それから、初めてのことは失敗が多いのが当たり前。失敗にこだわらないでくださいね。 私も、そうでした。色々周りにやりたいことを話しているうちに、あちこちから声をかけて頂けるようになって、仕事の幅が広がりました。失敗はたくさんしましたよ。講演だって、最初はコチコチの上がりっぱなしで、ひどいものだったと思います。でも逃げないで挑戦を続けましょう。続けていれば慣れて来るものです。私がそうですから(笑)。 |
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