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Woman & Work

女性とキャリア Woman & Workインタビュー
Vol.2 鈴木さん [ 1 2 ]
今回は、外資系企業でキャリアを築いてきた鈴木さんにお話を伺った。鈴木さんは、GEジャパンを皮切りに、外資系企業で人事を中心にステップアップし、現在は、アメリカに本社を置く日本シノプシス株式会社の人事部本部長を勤められている。キャリアの礎(いしずえ)になっているのは、「勤務先企業で築いた人脈」と、「高い語学力」にあるとお見受けしたが、TOEIC960スコアをたたき出す語学力は、何と、国内での自己学習で獲得したものだという。強い意志をお持ちでなければ、ここまでの得点は難しいのでは、と思うが、柔らかな物腰からは、そんな気配は微塵も感じさせない。
今回の取材では、前半はご自身のキャリアを中心に、後半は、外資系を目指す女性へのアドバイスを中心にお話いただいた。皆さんのキャリア・プランの参考にしていただけるのではないだろうか。
「人脈と語学力が後押し、外資でのキャリア」
日本シノプシス株式会社 人事本部長
鈴木貴美子さん
suzuki お茶の水女子大学家政学部卒業。
GEジャパン、モルガン・スタンレー・ジャパン、ニナ・リッチ・ジャパン、ビッカ−ズ・アジア・パシフィック社、日本ゲイトウェイ社、DHLジャパン人事本部長を経て、外資系企業で専ら人事畑でのキャリアを築き、現在、日本シノプシス株式会社の人事本部長を勤める。趣味は、ウォーキング、ゴルフ、ドライブ。

外資キャリア事始め
結果オーライで、外資系、人事プロフェッショナルのキャリアが始まる
―ダイジョブ「私から拝見しますと、着々と外資系でキャリアを作ってきていらっしゃるように見えるのですが、社会人になった時から、外資系を目指してキャリア・プランを立ててらしたのでしょうか?」
いいえ、キャリア・プランなどがあったわけではりませんでした。言わば、行き当たりばったり。で、結果オーライ(笑)。
―ダイジョブ「では、どのようにして外資系キャリアを歩み始めたのですか?」
本当に偶然です。英語上達の目的で英字新聞を毎日購読していましたが、ある時、 求人欄にGEジャパン(ジェネラル・エレクトリック・ジャパン)の求人がありました。 商社マンであった父の助言もあり、英語力を活かして世界的に有名な企業で働きたい、 と応募することにしました。動機は、本当に単純なものでした。 その時の募集は、人事アシスタントと、広報アシスタント。どちらかに決めて応募した訳ではなかったのですが、面接していただいた当時の人事マネージャー長嶋ひろみさんに“心酔”して、人事アシスタントへの応募を即決いたしました。GEジャパンには、後に社長や要職に就くなど優秀な方が多く在籍し、その後も転職などに関して大変助けていただくなど、私のキャリア構築には、GEジャパンで得たものが欠かせません。 社内で「人事アシスタント」→「人事スペシャリスト」→「人事シニア・スペシャリスト」へと昇格しましたが、上司との間に中間ポジションがなかったこともあり、4年間ほど勤めた後、転職をいたしました。
キャリア・アタック
ポジションが合わなくても果敢にアタック、金融業界へ
―ダイジョブ「次は、証券会社のモルガン・スタンレー・ジャパンへ転職されましたが、この会社を選ばれた理由は?」
給与面での魅力が大きかったと思います。現在でも金融系の給与は高レベルですが、私も転職により、給与レベルが格段に上がりました。
「人事」から「人事」への無難なキャリア・アップですが、実は、募集していたポジションでの採用ではありません。 募集ポジションが私の当時のキャリア・レベルより少し下のものだったので、思い切って、「より上のポジションを」と履歴書に書き応募したところ、会社も「できればより高いレベルの仕事ができる人を採りたい」と「トレーニング・マネージャー」で採用いただきました。
―ダイジョブ「またまた、結果オーライですね。しかし、何事も試してみないことには分かりませんね。ところで、業界も違いますし、同じ人事でも仕事内容の違いなどで当惑はなかったでしょうか?」
まず、GEジャパンとは全く企業文化が違いましたね。GEでは、全員の力で、チーム力で仕事をするところがありましたが、モルガン・スタンレーでは、個人の力を尊重する文化でした。実際に金融取引をするフロント・オフィスに対し、IT・経理・法務・人事などのバック・オフィスは、はっきりと区別されていました。ここで、ニーズ分析からトレーニング・プログラムのデザインなどをゼロから作る実績などをあげた後、3年半ほどで次の転職をしました。
キャリア・チェンジ
昔からの憧れを追求した、大いなるチャレンジ。かけ離れた世界を経験!
―ダイジョブ「次は、ニナ・リッチ・ジャパンのマーケティング・マネージャーですね。鈴木さんの経歴の中で、この期間だけが異色で、マーケティングをなさっていますね。」
昔から、ファッションのプレスに憧れがありまして、その実現を追求したと言うことです。若い女性は誰でも憧れるじゃないですか(笑)。それに、年齢のことも考えて、今でないとファッション業界に転身するチャンスはつかめない、と思い切って、という感じもありました。
―ダイジョブ「未経験の職種でオファーを勝ち取られたのは、何が勝因だったとお考えですか?」
まず、「英語力」。次に「熱意」でしょうか。「本当にこの仕事がしたい」という思いが面接官にも伝わったのだと思います。
―ダイジョブ「マーケティングのお仕事はいかがでしたか?」
すずき ニナ・リッチ・ジャパンでは、今までと全く違う世界を体験しました。全くの未経験者でしたから、「リサーチをやれ」と言われても何をしたら良いか分からないので、GEのかつての同僚に外から電話をして教えてもらったりしました。
ファッション業界って、外から見れば華やかな世界ですが、実際は『体力勝負』の世界でもあります(笑)。ファミリーセールの前夜など、夜遅くまで全員でタグ付けしたり、ディスプレーを行なったり。また、ファッションショーの裏側もすさまじいものですよ。戦場です。息をつく暇もない世界で、体力が必要、と実感しました。
専門の確立
人事の世界にカムバック!きっかけは、GE時代の人脈
―ダイジョブ「その後は、また人事畑に戻られ、「ビッカ―ズ・アジア・パシフィック」で人事スペシャリスト、「ゲイトウェイ・コンピュータ」で人事部マネージャー、「DHLジャパン」で人事部ディレクター、そして現在の「日本シノプシス」で人事本部長と、キャリアを積まれていますが、転職の動機やそれぞれの特徴など簡単に教えていただけますか?」
「ビッカ―ズ・アジア・パシフィック」は米の油圧機器メーカーで、元GEの方数名でアジア・パシフィックの本社を日本で立ち上げるにあたって、お声をかけていただきました。一旦人事のキャリアから外れていましたので、再び人事畑に戻るきっかけを作ってくださったことに、大変感謝しています。
ここでは、アジアの方と多く交流が持てたことが収穫です。日本がヘッドオフィスですから、中国、香港、韓国、シンガポール、オーストラリアなど13カ国のオフィスの方と関わり、1ヶ月に2回ぐらいは、どこかしらを訪問していました。それまで、アメリカ寄りの文化で働いた経験が多かったので、アメリカとは違うアジアの特徴が分かって良い経験をしました。単純化してしまえば、アジアは「チームワーク重視の人情型」で、アメリカは、「個人重視のドライ型」という言葉が当てはまるでしょうか。

―ダイジョブ「転職する時も、一律に外資系と考えず、アジア型かアメリカ型、自分にはどちらが馴染むのかを考えた方がよさそうですね。」
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spacer ヘッド・ハンティング、キャリア・アップ
ヘッド・ハンティング+理解ある上司で、キャリア・アップ
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在職中にヘッドハンターからのお誘いがあり、「ゲイトウェイ・コンピュータ」の人事部マネージャーへとキャリア・アップを果たしました。その頃は、自分の専門は「人事」と決めていましたので、その分野でのステップアップには何の迷いもありません。ヘッド・ハンティングされて、チャンスも早く掴むことができました。当時の上司に自分の転職の相談ができる関係にあったことも、恵まれていたと思います。

―ダイジョブ「「ゲイトウェイ・コンピュータ」で約3年勤められた後、「DHLジャパン」への転職された動機は何でしたか?」
一つは個人的な理由ですが、当時父の健康状態がすぐれず、勤務地・住まい・実家のトライアングルを往来する体力的限界が訪れ、せめて勤務地を東京に戻したかったというのが動機です。
その後、変革を起こせる人を求めている「DHLジャパン」で人事部ディレクターへとステップアップする機会に恵まれました。 アメリカ人社長の直属の部下として「変革」を担うのは、大変“やりがい”のある仕事でした。「DHLジャパン」は、国際配送の会社ですが、日本法人が設立されて30年超とその歴史が長いので、年功序列型賃金体系など、日本的文化になっていました。その変革のため、世界各国から各分野のプロが集められ第一ステージが終わった段階で、マネジメントのメンバーを日本人に切り替えて、更なる企業文化変革に取り組むという第二ステージで入社したことになります。

それから、「日本シノプシス」の人事本部長として現在に至っています。
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