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ITスキル

外資系転職に役立つコラム ITスキル標準とヒューマンスキルどっちが大事 コラム一覧

第四回 スキルアップすれば収入もアップ ! おすすめ資格を発表


● レベル3?4を目標にスキルアップ

さて、 IT サービス分野でスキルアップ、キャリアアップを目指すならば、「IT スキル標準」のミドルレベル(レベル3?4)以上を目標とすることをおすすめします。このレベルで初めて、プロフェッショナルとしての専門分野が確立し、自らのスキルを活用することによって、独力で業務上の課題の発見と解決をリードすることができるレベルになります。スキル開発においても自らの研鑽を継続するとともに、レベル4以上においては、下位レベルの育成に積極的に貢献することが求められます。つまりプロフェッショナルとして自立可能なスキルを獲得した状態となったといえるでしょう。


● 職種・レベル別にみた IT 人材の総年収

これは、図1を見ていただければ社会的にも裏付けられていることが理解できると思います。社団法人情報サービス産業協会 (JISA) が 2003 年に調査した「職種・レベル別にみた IT 人材の総年収」の表である。ミドルレベルの総年収は、当該職種の上位レベルの指導の下で業務にあたるエントリーレベル(レベル1?2)とは大きな差となっているのが一目でわかります。
さらに、次の図2は、同じく「職種・レベル別にみた総年収の分布図」です。すべての職種でスキルの差がはっきりと年収に現われています。これを見て目指す職種を考えてみるのもいいかもしれません。

図1: 職種・レベル別に見た総年収 出典:JISA調査 2003年
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図2: 職種・レベル別に見た総年収分布図 出典: JISA調査 2003年
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● 効果的に技術スキルアップするなら資格取得を目標に

では、レベル3以上を目指すためには、どうしたら効果的なスキルアップが可能でしょうか。まずは、スタートから話していきます。

未経験レベルの方は、エントリーレベルで必要なすべての基本スキル、IT スキルをしっかりと身に着けていく計画をたてなければなりません。しかし、仕事の中で IT スキル標準が定めているような、総合的なスキルアップをしていくのは、よほど大手にお勤めの方か、会社の理解がない限りなかなか難しいのが現実でしょう。そこで、私は、短期間で目標を持ってスキルアップをするために、 IT 資格取得を兼ねて学習をしていくことをお勧めいたします。

資格取得自体は実務スキル全般やヒューマンスキルの学習ができるものではありません。あくまで技術知識面からの研鑽の方法となりますが、それでも経済産業省が「情報処理技術者試験と IT スキル標準」報告書で発表しているように、国家資格の「基本情報技術者試験」の合格水準は、IT スキル標準のレベル2相当の技術スキルの熟達度があるとの目安をうたっています。すでにテキスト、問題集なども揃っていて、学習カリキュラムに沿って効率的に集中学習することができます。このように、一定の目標に立てて順に計画的にスキルアップしていくことが大事です。


● 民間の IT 資格と ITSS レベルの対応表をチェック !

また、マイクロソフト(R)やオラクルなど各種の IT ベンダーが認定する資格も、 ITSS ユーザー協会が発表した対応表によって、技術レベルの目安とすることが可能となりました。資格はどんどん新しい技術に対応しており、いい教材もたくさん出揃ってきています。詳しくは、ITSS のスキルフレームワークと各種資格の関係を図表にした、図3をこちらよりダウンロードしてご参照ください。

ファイルサイズ 88.6KB

※PDFファイル形式のため、ご覧いただくには Adobe Readerが必要となります。
日本語版 Adobe Readerをお持ちでない方は、こちらから無料でダウンロードできます。ダウンロードの後は、ダブルクリックをしてパソコンにインストールしてください。


● 「人気 IT 資格ベスト 10 」ここに発表

図4:人気 IT 資格ベスト10 
出典:G.F.インフィニティ
図を拡大する
では、これらの資格の、社会的な認知はどの程度でしょうか。今、資格取得者に人気の IT 資格ベスト10 を挙げてみましょう。

図4からも明らかなように、やはり、国家資格である「基本情報処理技術者試験」がダントツですが、あわせて Oracle Master Silver Fellow や、MCP、Sun JAVA、CCNA などの定番資格の人気が高いことがわかります。最近の注目は XML マスター、LPICなどでしょうか。これらの資格は、どれも ITSS のレベルとの対比ができますので、計画的に学習目標とされていかれると効果的なスキルアップの手段になると思います。資格に合格すること自体が,自分の励みとなり、社会的にも認知されるきっかけとなるはずです。


● 未経験レベルの人にお勧めの資格は CompTIA A+

私は、この中で、これからスキルアップを目指す未経験レベルの人に特にお勧めしているのが、
「CompTIA A+」試験です。
参考 : CompTIA A+資格試験概要 http://www.comptia.jp/cont_certif.html#01_1
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CompTIA A+は 2 科目(Core Hardware/OS Technologies)の合格で認定されます。90 分で 80 問の問題が出題されます。 ITSS レベル 1 相当ですが、基礎的な知識である、ハードウェアと OS について、総合的、実践的に学習、理解することができるバランスのよい試験といえます。一昔前はハードをマシン語で動かしたり、MS-DOS の知識は必須でした。いまはそれは必要ない時代となりましたが、逆にコンピュータの原理が理解できていない人が増えてしまいました。基本は、建築もそうですが土台、基礎がしっかりしていないと、上に新しいスキルをたくさんは乗せられません。まずハード、 OS レベルから基礎をしっかりマスターすることが、結局は原理がわかって、問題解決や応用が効くIT人材になることができる、早道となると思います。
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次回はさらにスキルアップを目指します。




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