日本における準備がようやく終了し、いよいよ現地入りです。
カラカスの空港に着くと前任者や事務所の運転手が迎えに来てくれていて、予め予約してあったホテルまで送ってくれることになりました。途中、車窓を眺めつつ、これからの希望と不安が入り乱れて頭をよぎった事を思い出します。
早速、翌日から事務所内での挨拶、そして業務の説明や引継ぎが始まりました。
さて、仕事のことは後ほどにして、今回はベネズエラでの生活基盤作りについて記します。
| 住居探し: |
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ロケーションで考慮する点は、オフィス(現地では会社とは言わずにオフィス、スペイン語ではオフィシナ・OFICINAという)、日本大使館、日本人学校、ス−パ−マ−ケット等との距離です。ただし、全部満たすということは実質不可能なので、自分にとっての優先順位を決めることです。 子供がいる家庭では日本人学校への距離や、政治情勢が怪しい場合は大使館までの距離、などを考慮することになるかと思います。一般的に言えることは、治安を考えてダウンタウン( 現地ではセントロ・CENTRO という )は避け、比較的新しい住宅地をお勧めします。 その他条件: 家具( ベッド、応接セット、ダイニングテ−ブル、冷蔵庫、洗濯機等 )付きか? 番号付き電話( 簡単に番号が取れないので絶対条件 )か? ガス調理器の火力は十分か? 電気関係はしっかりしているか? 水道に問題はないか? 等のインフラをしっかり調べる必要があります。注意しなければいけないのは、外国では多くみられるシャワー用の温水タンクのサイズです。これは、シャワーに使用する温水を貯めるタンクで、サイズが小さいと 2 人が立て続けに使用しただけで温水が無くなり、次の人が使用するのには再度温水が溜まるのを待たなければいけません。 私の失敗は、カラカスの自宅のタンクが小さかったことでした。また、後に引っ越すことになるリマ(ペルー)ではガス調理器の火力が弱くて料理が上手くできず、調理器の修理に時間が掛かったことです。 駐在者が男性で妻帯者の場合は、男性が先に行って決めることが多いことと思います。その為に妻が着いてから家の不都合を見つける事はよくあることです。 余談ですが、前任者の住居が気に入って良い条件なら契約を引き継ぐのもお勧めです。ただし、引継ぎ期間中駐在が重複するのでホテル住まいが長くなる可能性があることを忘れてはいけません。 家賃相場: 前任者、同僚からよく聞き、相談することがよいでしょう。 |
| 物品の購入: |
| 住居が決まれば、生活に必要な最低限の物を購入します。 |
| 自動車の購入: |
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南米ではどこの国でも、駐在員は車を運転しています。国産車か輸入車か? 新車か中古車か? 車の種類は少ないのですが前任者 / 同僚から詳しく情報を聞いて車種を決めるのがよいでしょう。 私のカラカスの経験を書きましょう。私の選択は、クライスラーの現地ノックダウン車 “DODGE−DART”(排気量 4,000 L 以上のセダン)でした。早速、購入することに決めて注文しましたが、1ヶ月以上待たされた挙げ句、引き渡された車の状態は次のように酷いものだったのです。
30 年位前の話ではあるのですが、この経験によって私はクライスラーはいつか凋落すると思っていました。そして、その通りになったのです。 その 2 年後、リマへ移った際はトヨタのノックダウン車 “コロナ” を購入しました。勿論、ボンネット内は錆びなんてひとつもありませんでしたし、3 年半乗りましたが故障した記憶はまったくありませんでした。 |
| 道路を覚える: |
| これがなかなか難しいことなのです。駐在当初は他人が運転する車に乗ることが多いとは思いますが、絶対に他人任せにしないで出来るだけ自力で覚えてください。どこの町(都市)にも東西南北に主幹道路が走っています。まずはこの主幹道路を頭に入れて走り、常に地図と照合することが重要となります。 |
| 運転免許証関係: |
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国際免許証から現地免許証への切り替え: 筆記試験がありますが、通訳同伴が認められているので難しくはありません。現地で運転免許証を取得: 日本のような教習所は無く、路上でインストラクター自身の車で教わります。最初から路上なので、慣れるまでは恐いのですがすぐ慣れます。私はカラカスで免許を取得し、妻はリマで取得しました。 |
| 現地での人的交流: |
| 南米の各都市では比較的邦人人口は少ないと思われます(移民者が多いブラジルのサンパウロは除く)。少ない為に情報交換は重要で、どこのエリアでも日本人会が存在し、現地情報交換会や交流会があります。同僚だけではなく海外駐在では、他社の駐在員とも積極的に交流が必要であることは言うまでもありません。勿論、積極的に現地の人達と付き合うことも必要です。オフィシナのローカルスタッフを通じて現地人を紹介してもらい、交流するのが近道でしょう。 |
そうこうしているうちに、この地での生活に少しずつ慣れてきたようです。そして、待ちに待った船便も到着しました。通関がとても待ち遠しく、家に運び込まれた時は喜んで整理しました。その記憶は今でも、まるで昨日の事のように思い出されます。
以上
2007 年 9 月
高端正直
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