一般的な会社では、最初に口頭で「いつ、どこどこへ行ってください」と内示があり、ビザの申請と取得を終えた時点で、赴任可能と見なされて正式な転勤辞令がでます。
私の場合も仕事の流れから、カラカス(ベネゼエラ)行きで内示を受ける事は予想出来ていました。ですから実際にお話をいただいた時には、「やっとその時が来たな」 と内心思ったものです。内示を受けると、私は急いで自分の後任者に業務の引継ぎを済ませ、赴任先である、カラカスの日本側業務担当者と打ち合わせに入りました。ビザ取得の手配は通常は会社が行ってくれますが、万が一、自分で行う場合には、赴任先の在日大使館でしっかり内容を確認した後に申請を行いましょう。
一方、赴任先での新しい生活の準備も平行して行わなければいけません。最近では、ネットを含め情報は沢山あるのですが、中南米に関しては北米のように詳細があるわけではありませんし、その情報が100%正しいとは限りません。それらの情報を参考にするのは結構ですが、必ず現駐在員に連絡を取り、修正と追加を依頼することが必須となります。
では参考までに、実際に私が準備したリストを記します。
| 食料品: | 現在は先進諸国へ赴任する場合には、特別な物以外は殆ど日本から持って行く必要はないと思いますが、南米の場合は前任者に情報を貰い、準備が必要です。しかし、生ものは持って行けないので調味料、香辛料、缶詰、乾物類になります。日系移民が多いブラジルのサンパウロや、ペルーのリマは大体の日本食の食材は揃っています。 |
| 衣料品: | 南米は南北に大きいので、国と場所(高地がある)によって気候が大変異なります。その為に現地の気候は事前によく確認する事が必要です。気候に合わせて必要と思われる物は、なるべく日本から持って行くと良いでしょう。特に綿の下着を持参するべきです。更に、旅行することを考慮して、オールシーズンに対応する衣類を持参すると良いでしょう。後で慌てなくて済みます。現地での調達は、「サイズが合わない、仕立てが良くない、気に入ったものが無い」 などと、慣れるまでには時間が掛かる事を念頭に入れるべきです。日本で衣類を購入する際には、決して高級品は必要ありません。 |
| 家具: | 現地では「家具付き」(ベッド、応接セット、ダイニングテーブル、冷蔵庫、洗濯機等)の借家に入る事が一般的です。大きな家具類は準備不要です。 |
| 電化製品: | 炊飯器、電子レンジ、トースター、ステレオ、アイロン、ドライヤーなどは持参するのが好ましいですが、電圧が異なる (200ボルト) 国が殆どなので変圧器が必要になります。 |
| 台所用品: | 鍋、包丁類は購入可能ですが、使い慣れた物を持参する事をお勧めします。 |
| 食器類: | 和食器は必需品です。洋食用は購入可能です。 |
| 医療品: | 日本で恒常的に使って(飲んで)いるものは必ず持参するべきです。 |
| 趣味/娯楽: | ゴルフ道具、テニスのラケットとボール(両方共やりにくい国もある)、カラオケセット、麻雀牌とシート等々お好みに合わせて。 |
| 家族関係: | 妻の必需品等。子供がいれば教科書、本類、おもちゃ等々。 |
このようにいろいろな物を準備するのには、経済的にも大変な事です。そのため、会社によっては引っ越し準備費用の貸付制度などがあります。私の場合には、赴任中の給料は現地の物価から考えると十分余裕があったのですが、貸付金(自動車購入費を含む)の返済に一部は当てられました。
準備そのものの作業や子供の教育関係の手続きは忙しかったので、殆ど妻に頼る結果になり、家族には大きな負担を掛けたようです。
以上が必需品に関するものでした。次は、それ以外について記します。
| 子供の教育関連: | カラカスには日本人学校がありますが、折角の海外生活なので、インターナショナルスクールを考える場合にはアメリカ系のスクールが首都エリアにあります。 |
| 言葉: | 第 1 回でも触れましたが、日常生活のほとんどはスペイン語で英語は通じません。基礎的なスペイン語(ブラジルはポルトガル語)は学習してから赴任することをお勧めします。 例: 数字、挨拶、曜日、月、行く、買う、食べる等々。 |
| 運転免許証: | どこの国においても、自動車の運転は必要不可欠となります。しかし、全て左ハンドルという事を忘れてはいけません。当面は、国際免許証を取得して運転するのが好ましいでしょう。(万が一、免許証を持っていない場合でも、現地で取得可能) |
それでは最後に、準備した物の運搬、もしくは輸送方法について、触れておきます。
通常の会社では、航空チケットの手配や引っ越し荷物の運搬は、出入りの専門業者が決まっている事が多いようです。事前に業者の担当者へ相談することを忘れてはいけません。
航空便の場合は、自分の到着とほぼ同時期に荷物が到着するので良いのですが、船便の場合は、南米到着までおよそ2ヶ月以上は掛かります。その間に不自由な生活を強いられる可能性があるので、最低限の必需品は手荷物として持参するか、航空便で送る必要があります。
しかし、船便での荷物は長く待たされる事もあって、通関手続きが終了し運び込まれた時の喜びはひとしおです。
以上
2007 年 9 月
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