連載1回目ではMBAと短期ビジネス留学の比較、2回目はビジネス留学意識調査を行い、ビジネス留学についての可能性や疑問点を探った。
最終回の今回は、JAIMS留学プログラムに参加したお二人にロングインタビュー。
留学の経験が今どのように生きているかを語っていただいた。


大学卒業後、貿易関係の仕事に就く。
8年間営業職を経験した後、JAIMSのEWKLPに留学。
4ヶ月ハワイで過ごした後、2009年7月に帰国。
現在は、フェアトレードの服飾雑貨などの商品開発、および輸入販売する企業に勤務。
インドやペルーなどから繊維関連の素材や服飾雑貨といった製品を輸入し、アパレルメーカーや、セレクトショップに卸す貿易会社で8年間営業として働いてました。生産現場であるインドと卸先である国内のメーカーと交渉しながら商品開発を進めたり、コストの調整、納期や品質、生産管理業務全般、そして輸入して納品、と服飾雑貨の物作りに関わる一連の業務を一通り経験しました。
仕事柄、インドの工場と英語でやりとりをしていたので、1日の仕事のうち3分の1は英語と格闘していました。
仕事で英語を使うのは何とかなっていたのですが、例えば現地に出張して仕事が終わった後、みんなで飲みに行ったり、現地の方の家に招待されたりした時の何気ない会話が意外にできなかったんです。
また、ビジネス英語も自己流だったので、ちゃんとした英語を身に付けたい、というのと、ビジネスで必要となる考え方をきちんと学びたい、と思うようになりました。
あとは、8年間同じフィールドで働いてみて、それはそれで楽しかったのですが、一度現場から離れて自分を客観的に見つめ直したかったんです。
一方で、仕事としてやりたいことは見えていて、そこから大きく外れることはないというのも分かっていました。なので今から大学や大学院にいく、ということは考えませんでした。
そこで、留学雑誌で体験談を読んで、JAIMSのEWKLPというプログラムに興味を持ったんです。
英語を学ぶだけの語学留学じゃ物足りないけど、大学・大学院へ行って本格的に勉強するほどではない、という自分にちょうどいい、という感じがしたんですね。
また、8年働いた後の留学だったので、ワーキングホリデイなどではなく、仕事に役立つ知識を身に付けたいとも思っていたので、EWKLPは私のニーズに合っていたのも決め手でした。
はい、退職してから留学しました。
もともと留学はずっと考えていて、貯金をしたり、英語の勉強をしたりと準備はしていたんです。
仕事は、ある程度の実績を作ったところで辞めようと決めていて、昨年8年勤めた会社を退職し、留学しました。
授業はとにかく大変(笑)。英語でのコミュニケーションが驚くほどできてなかった自分に気づきました。
仕事の現場では課題や要求があって、それをどうにかしてやらなければ、という責任感があるので、何とかなるものなんですが、授業で改めて「ディスカッションしましょう、さて、君の意見はどう?」と言われると何も出てこないんです。悔しかったですね。
プログラムの初期にあった価値創造の授業ですね。最初にして最高のパンチを与えてくれました。
「斬新なアイデアをどう生み出していくか、新しい産業にイノベーションをもたらすか」という考え方、物事の観察の仕方の授業なのですが、例えばホノルル動物園でひたすら観察してそこから問題点を洗い出し、見たまま感じたままをグループごとにディスカッションをするんです。
ホノルル動物園の本質とは何かを考え、どういう風に変えていけばもっと活性化されるかというのを議論しました。
また、その授業の先生がよくおっしゃっていたのが、「What is value?」。
「自分の人生にとって、何が大切なのか、何が価値があるのか」
というのを考えさせられる授業でしたが、自分にとってはこの考え方を身に付けられたことがすごく大きかったです。
フィリピン、マレーシア、中国、フランス、オーストラリアなど9ヶ国のクラスメイトと一緒に勉強しました。
私は特に東南アジアの人たちと仲が良かったのですが、同じアジア人でも物の見方や考え方が違うんです。
彼らと時間を共有することで新しい発見があり、その発見や喜びを価値観の違う外国人のクラスメイトと共有できたことは自分にとって財産です。
前半はずっと勉強していました。ホストマザーに「ビーチに行きなさい!」と言われるくらい(笑)。
海外からの参加者たちは、英語がある程度できるので、ディスカッションの前に読まなきゃいけない資料も、授業の30分くらい前に読めば理解できるんですが、私は前の晩から辞書を引いて意味を調べて…とやらないと、ディスカッションの授業についていけなかったんですよね。ですから、とにかく勉強していました。
でも、後半からは気持ちを入れ替えて(笑)、長い休みはクラスメイトと本土(ニューヨーク)やビックアイランド(ハワイ島)まで一緒に旅行をしたり、と授業以外の時間も楽しむようにしました。
欧米の人は、まず発言する、というのに驚きました。
日本人は周りを気にしたり、和を乱さない、ということを重要視しますが、欧米人は、周りを気にせず自分の意見をはっきり言う、という姿勢に驚きました。
また、プロジェクトでも日本人は「みんなで手分けしてやろうよ」とチームワーク重視ですが、海外からの参加者たちは「自分のパートだけやればいいでしょ?」という感じで結構ドライでしたね。そこにカルチャーの違いを感じました。

海、空気、風、太陽など、自然のエネルギーが強い土地なので、
癒されることが多かったことですね。
流れる時間がゆったりしているので、授業以外では急かされることがなく(笑)、
ゆとりをもって生活することの素晴らしさ感じることができました。
日本だと毎日せわしないじゃないですか。ラッシュアワーとか、分刻みのスケジュールだったり。
でも、ハワイは時間がゆったり流れているので、そういうところで生活できたというのは、自分にとって別の価値観を持つきっかけになりました。
あとは、これはハワイだからということではないですが、EWKLPのプログラムで
知り合ったクラスメイトと出会えたことです。
授業は本当に大変で、みんな必死で勉強し、それを克服した結果、団結でき
ファミリーのようになれました。
彼らと一緒に色々なことを感じ、経験し、共有できたことが一番良かったです。
今でも頻繁に連絡を取っていますよ。クラスメイトの国で地震があったりすると、メールで「大丈夫?」と連絡したり、「仕事変わったよ」と近況報告したり、たわいない写真をメーリングリストで流したり(笑)。
そういうささやかなことも、真剣なことも、相手を心配する気持ちも、シェアできる仲間ができたのは財産だと思います。
6月末にプログラムが終わり、少しハワイに残ってゆっくりしていました。
というのは、日本に帰ってしまうと、否が応でもすぐ日本の忙しい生活に引き戻されることがわかっていたので、帰る前に方向性を定めてから帰りたい、と考えていたからです。
まっさらな状態で色々考えてみたときに、今までのキャリアと方向性を変える気はなく、やりたいことを貫こう、という気持ちを確かめることができました。
日本だと、もう30歳だし、こういう役職ついてなきゃ、年収はこれくらいないと、
という「入れ物」にこだわりがちですが、JAIMSの授業で学んだ「What is value?」という自問自答を、何度もしました。
また、ホストマザーが「入れ物」ではなく「自分にとって価値があるのは何か」ということを大事にしている人だったので、彼女の影響も多き方です。
そこで出た答えは、私は、輸入の仕事でも、海外から安く何かを買って儲ける、という考えではなく、途上国の人たちの労働に支えられて今の日本の生活があるという事実を踏まえ、彼らを搾取するような仕事ではなく、環境にできるだけ負荷をかけない方法での物作りで、彼らに継続的な労働の機会を創出していくというフェアトレードの仕事でした。これは学生の頃から思い描いていたビジョンでもあるのですが、今改めてそれを実現する時だと、この業界に進むことを決意しました。
ネットで検索して、フェアトレードの会社数社にメールをして、帰国後すぐ面接に行き始めました。 実は一番行きたかった会社が今の会社なのですが、帰国した翌日に求人が出ていて、運命を感じましたね。
今の会社では全国の小売店向けの卸営業を担当しています。最初は生産者団体を支援する部署で働きたかったのですが、自分の営業としてのキャリアを活した方がより効果的にフェアトレードビジネスに貢献できるのではないかと思うようになりました。
物の価値を置くところが大きく変わったところですね。入れ物にこだわらなくなりました。
それよりもっとコアな部分、「大事なことって何だろう?」ということをより意識するようになりました。自己満足的な自己実現ではなく、今のこの世の中、どんなことが必要とされていて、自分だったらどんなことができて、そうすることで少しでも多くの人たちがハッピーな気持ちになってくれる、それに自分が携わることが自分にとって大事なことなんだと考えるようになりました。
また、一回気持ちをリセットできたことも大きいです。 大学を卒業して、8年働き続けましたが、ハワイに行く時に家も引き払って本当にゼロにしていったので、考え方も含めリセットできたんです。
一度きりの人生なので、冒険があってもいいんじゃないかなと思います。
日本で生活していると保守的になりがちですが、別に仕事を辞めて留学しても、何とかなるものです(笑)。
でも、会社が嫌だから、とか今の生活に不満があるから留学、というのは逃げでしかないので、私はお勧めしないですね。
留学してこれを学ぶというのを明確に決め、それを実現したらその達成感が自信になりますよ。
こんなご時世ですけど、自分がやりたいこと、そしてそれを実現するために必要な経験をしっかりと積み、自分ができることで世の中に貢献できることが何なのかしっかりと見つめ、把握することで、必ず今の自分を必要としてくれるフィールドは見つかるはずです。たとえそれが思うようなポジションじゃなくても、きっとそこから得られる経験はあるはずです。それが意外と今の自分に必要なものだったりするんですよね。
チャンスをためらわずに、一歩踏み出す勇気を持てば、そうすることで思いもよらない収穫や経験が一生の財産になるはずです。


EWKLPは、グローバルな知の競争時代を生き抜くビジネスリーダーに求められる
“イノベーション”を生み出す総合的な知力とリーダーシップ、そしてその基盤となる広い教養と
人間力を磨く、3ヶ月の国際マネジメントプログラムです。
広い教養をベースにビジネスのベストプラクティスを学び、優位性の源泉となる知識創造への理解を深め、総合的知力を鍛えるというコンセプトで作られたプログラムです。
事例等を中心とした実践的な授業となっており、ディスカッションを通じて学び意見を交わす経験は、実際のグローバルビジネスシーンにも生かせる貴重な経験ともなります。
モジュール型授業を主体に、国際的な見識のある教授陣や、多様なバックグラウンドを持つ参加者と共に学び、グローバルなレベルでの知識創造と自己革新を促します。
東洋と西洋のハイブリッド型マネジメントである知識経営の理解
異文化環境でのビジネスに必要な、グローバルな視点とマーケティング戦略立案能力を養う
経済・財政等の外部環境が企業に及ぼす影響について学習
株主の長期的利益を最大化するマネジメント手段であるファイナンスについて学習
各人のリーダースタイルと倫理的価値観を理解する事によるリーダーシップスキルの向上
4年制大学卒業、実務経験3年以上(5年以上が望ましい)
TOEIC750点以上
書類選考・面接(英語)
・申込締切:2009年12月15日(火)
・ICIC(事前オプション):2010年3月15日(月)~4月9日(金)
・EWKLP:2010年4月12日(月)~7月9日(金)
・授業料:$8000(教材費含む)
・生活費:$3500
・渡航費:$1000(格安券)
=合計:$12500
・アメリカ本土企業への転職
・起業
・外資系保険会社への転職
・米国法人の日本支社設立
・ドイツ系自動車メーカー
など、留学前と比較し、キャリアアップを果たした人多数。
※ EWKLPの前身のプログラム卒業生の実績を含む
イベント日程
2009年11月25日(水) 19:00~20:30 東京(汐留)
◇ EWKLPはどのようなプログラムで、何が学べるのだろう
◇ 学校の雰囲気や現地での生活はどんな感じなのだろう
◇ どんな人が学んでいるのだろう
など、留学にあたっての様々な疑問にお答えします。
定員が限られますので、お早めにお申し込みください。
個別相談会日程
【第1回】2009年12月9日(水) 18:30~19:20 東京(汐留) 【第2回】2009年12月9日(水) 19:30~20:20 東京(汐留)
留学カウンセラーが、EWKLPプログラムの内容や応募方法についてご説明いたします。
また、留学にあたってのご質問や不安に思われている点などについても、状況も伺いながらアドバイスいたします。
この機会に是非お申し込みください。
JAIMSの概要、EWKLPプログラムの内容や現地での生活全般をご紹介致します。
2010年春期コースに参加しようかと迷われている方、是非この機会に説明会にお越し下さい。
説明会日程
2009年11月18日(水) 19:00~20:30 東京(汐留)
個別相談も随時行っております。その他の説明会日程はこちら
グローバル企業はもちろん、日本企業でも、市場環境に応じてグローバル化に対応しなければならない昨今、企業の人材育成に関する「課題」とは何なのか?
ご自身もJAIMSのプログラムで留学を経験し、現在、株式会社アドバンテスト取締役常務執行役員として、経営企画・管理を担当する栗田氏に、企業の経営戦略からみた社員の海外留学と、その有効性を、経験者、経営者の両方の立場で語っていただいた。

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