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タカシの外資系物語

英語で “デザイン・シンキング” しよう!(その5)2016.10.11

英語の研修に参加できる英語レベルとは?!

 

(前回の続き)英語で受講した “デザイン・シンキング” の研修。ご報告の最終回として、英語の研修をうまく受講するTips(ヒント)についてお話しすることにいたしましょう!

 

「自分にもっと英語力があれば、英語の研修にも自信を持って参加できるし、成果も上がるのになぁ・・・」

 

このように思っている日本人ビジネス・パーソンや学生が、相当数存在するように思います。かつての私もそうでした・・・。が、この考え方、半分は当たっていますが、半分は間違い!実は、肝心なポイントが抜けています。

 

まず、英語の研修に参加する上で、英語力は高い方がいい、というのはその通りです。しかし、「英語のコミュニケーションが完璧でなければ、英語の研修には参加できない」のだとしたら、日本人のほとんどは、一生参加できないことになります。

 

では、英語はどの程度できればいいのか?私の経験則では、「講師含め、英語ネィティブの言っていることが、“なーーーんなく” 理解できて、辞書が引ければOK」というレベルで十分です。

 

「なんやねん、それ!ほとんど英語ができないのと同じじゃないですかーーーっ?!」

 

そうです、はっきり言って、相当初歩のレベルでも問題ないと思います。重要なことは、

 

コミュニケーションにつまずいたときに、それをクリアする手段を知っていて、実際にクリアできること 

 

です。以下に、実際のシチュエーションで例示してみましょう。

 

・   口頭で通じないとき → 筆談できる、ジェスチャーで伝えることができる

・   わからない英単語があったとき → 辞書を引くことができる

・   もう、どうにも、こうにも、ならないとき → 英語ができる同僚・友人に、通訳してもらうことができる

 

要は、できる・できない、ではなく、“できない”ことを認知・認識し、いかなる手段を使っても構わないので、それを解決できるかどうか?が重要だということです。実はこの発想、母国語以外の言語を習得する上での 要諦 とも言えます。

日本人は 受験科目として英語を学んでしまうため、できる・できない、点数が低い、合格不合格・・・という基準で考えてしまいがちですが、実生活において、言葉が通じるかどうかという問題と、テストの点数は、一切関係ありません。言葉というのは、どのような手段を使ってでも、通じないと話にならんのです。

 

答えを思いついたら、口に出せ!

 

上記のような境地にたどりつくことさえできれば、もう勝負はついたも同然です。研修でも、ビジネスでも、自信を持って、胸を張って進めましょう。

 

以下では、英語の研修を受ける上で、積極的に参加できるTips(ヒント)のいくつかをお話しいたします。

 

(Tips 1)講師の質問に対して、答えに自信がなかったとしても、口に出して答える

 

なぜか?それは、あなたが自信がない・・・と思ったその答えは、かなりの確率で正しいからです。 

 

「もしかして、今話している問題の答えって、○○じゃないかな?いや、間違ってたら、英語で訂正するの、できそうにないしな・・・やっぱ、何も言わないで、静観しとこう・・・」

 

この手のパターンにおいて、私の経験則では、○○はほぼ正しい。だから、言った方がいいのです。ま、試してみてください。

 

答えを参加者に答えさせる形式のクラスであれば、上記が使えますが、講師の説明が淡々と進むような授業の場合は、そうもいきません。積極的に参加している感を出すには、自ら質問を仕掛けたいところです。そんな場合は、これ!

 

(Tips 2)質問をする場合は、だれかがやった質問に追加する形でする

 

英語の質問を1からするのは、正直キツイです。ならば、だれか別の人がやった質問に、「relative question !」(関連する質問です!)という形で、追加質問を被せる形でやってみましょう。

 

「私もAさんと同じ疑問を持っている。こんな場合は、どうでしょうか?!」 

 

他力本願と言えばそうなんですが、ま、どんな手段であっても、使えるものは使う!という精神が重要なのです。

 

Be Aggressive to get knowledge !

 

最後にもう一つ、とっておきのTips をお教えしましょう。

 

(Tips 3)英語がどうこうではなく、気になる研修・講座を受けてみる

 

自身が極めたい分野について、気になる研修や講座があるようなら、自腹切ってでも、まず受講してみる・・・これをおススメします。特に、最先端の分野では、日本語で周知されるようになったら、もうすでに遅い、英語でしか受講できないときに受けるからこそ、意味があるともいえます。今回私が受講した、デザイン・シンキングなんてのも、まさにそうですよね。受け身になっていては、新しい知識は得られんということなのです。

 

是非みなさんには、英語にひるむことなく、アグレッシブに挑戦されることを願っています。では!

 

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この記事の筆者

奈良タカシ

1968年7月 奈良県生まれ。

大学卒業後、某大手銀行に入行したものの、「愛想が悪く、顔がこわい」という理由から、お客様と接する仕事に就かせてもらえず、銀行システム部門のエンジニアとして社会人生活スタート。その後、マーケット部門に異動。金利デリバティブのトレーダーとして、外資系銀行への出向も経験。銀行の海外撤退に伴い退職し、外資系コンサルティング会社に入社。10年前に同業のライバル企業に転職し、現在に至る ( 外資系2社目 )。肩書きは、パートナー(役員クラス)。 昨年、うつ病にて半年の休職に至るも、奇跡の復活を遂げる。

みなさん、こんにちは ! 奈良タカシです。あさ出版より『外資流 ! 「タカシの外資系物語」』という本が出版されています。
出版のお話をいただいた当初は、ダイジョブのコラムを編集して掲載すればいいんだろう ・・・ などと安易に考えていたのですが、編集のご担当がそりゃもう厳しい方でして、「半分以上は書き下ろしじゃ ! 」なんて条件が出されたものですから、ヒィヒィ泣きながら(T-T)執筆していました。
結果的には、半分が書き下ろし、すでにコラムとして発表している残りの分についても、発表後にいただいた意見や質問を踏まえ、大幅に加筆・修正しています。 ま、そんな苦労 ( ? ) の甲斐あって、外資系企業に対する自分の考え方を体系化できたと満足しています。

書店にてお手にとっていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
奈良タカシ

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