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香港といえば、高層ビル群の100万ドルの夜景、ビクトリアピーク、2階建てバス、中華料理をはじめとする多彩な食文化などを思い浮かべる人が多いでしょうか。香港は高層ビルが立ち並ぶアジアを代表する経済の中心都市であり、また、離島や郊外の丘陵地帯などでは自然が豊富で、広くはない土地にさまざまな表情を持っています。
今回は、香港に就労する際の基本情報や豆知識、生活情報などをまとめてご紹介します。
国名: 香港(中華人民共和国香港特別行政区)
Hong Kong Special Administrative Region of the People’s Republic of China
面積: 約1108km²(東京都の約半分)
人口: 約731万人(2014年4月)
公用語:広東語
通貨: 香港ドル(HK$) (HKD)
宗教: 仏教・道教、キリスト教、イスラム教、ヒンドゥー教、シーク教、ユダヤ教など
民族: 約95%が漢民族
気候: 亜熱帯性気候
平均の年間気温は25度程度で、高温多湿。緩やかな四季がある。
10~12月の秋から初冬が爽やかに晴れる日が多く、観光のハイシーズン。
香港は世界で最も人口密度の高い地域の一つで、香港島北部の住宅地と九龍半島に人口が集中しています。漢民族の「華人」が人口のほとんどを占めますが、その他では、メイドなどの出稼ぎ労働者としてフィリピン人やインドネシア人、またかつての宗主国のイギリス人が次いで多く居住しています。日本から直行便で約4時間半と近く、日本人は約1万4000人居住しています。
司法は、中華人民共和国本土とは異なり、「香港特別行政区基本法」に基づき、英米法(コモン・ロー)体系が施行。特別なことがない限り、中華人民共和国本土の法律は適用されず、法体系はイギリス領時代と変わりありません。
またイギリス文化の名残として、チップ文化が根強く、ホテル(10HK$程度)やレストラン(合計金額の10%程度が自動加算、チップはおつりの小銭でOK)では忘れないようにしましょう。大衆食堂やファストフード店、タクシーではチップは不要です。
1842年の南京条約によって香港島が、清朝からイギリスに割譲され、1860年には九龍半島の南端、その後、イギリス領となった2地域の緩衝地帯として新界を含め、イギリスの統治下となりました。1941年の太平洋戦争で日本軍が香港を占領しましたが、1945年の日本の敗戦によりイギリスの植民地に復帰、その後1997年7月1日に、香港の主権を中国に返還し、香港は中国の特別行政区となりました。
その後香港は、巨大マーケットの中国本土へのゲートウェイとして位置づけられ、目覚ましい発展を遂げています。地理的に、中国本土と接し、西にはベトナム・タイ、南にはインドネシア・フィリピンなどが位置し、日本を含め飛行機を使えば4時間程度でアジアのほとんどの主要都市に行くことができる好立地のため、世界各国の企業からアジアの拠点として注目を集めています。
香港への進出企業は年々増加傾向にあり、これは香港が世界中の企業から営業拠点として、また投資先として注目されている表れでしょう。国別の香港への進出企業は、日本が1位、2位アメリカ、3位中国本土です。しかしながら、物価や地価が上昇し、オフィスや店舗賃料、また人件費の上昇は他の周辺諸国よりもかなり高く撤退を余儀なくされている企業も見受けられます。
外国企業が香港を拠点とするには以下のような理由があります。
◎外国企業が香港に拠点を置く理由
・中国本土に隣接し、東南アジアに近いという地理的な優位性がある
・関税、営業税、消費税、住民税が原則かからない
・外国人が株主、役員になれる
・法人税16.5%と比較的安い
・資本金が最低10,000 HK$で設立が可能
◎進出している日本企業の主な業種
金融、電気・電子、商社、物流、アパレル、コンサルティング、IT関連、
サービスなど。
※大手企業では、香港人や日本人だけでなく、欧米、アジア各国のスタッフも在籍。主に英語を使用。中小企業では広東語、北京語が使える方が望ましい。
◎就労の平均待遇(経験により異なる)
一般事務・総務 15,000~17,000 HK$
営業・貿易実務・購買・資材調達など 15,000~20,000 HK$
中間管理職 25,000 HK$~
高級管理職 30,000~40,000 HK$~
専門職(会計、金融、ITエンジニアなど) 20,000 HK$~
インドネシアへの入国は、観光などを含めいかなる場合でもビザが必要となります。
◎日本国籍の人が30日以内の観光でインドネシアを訪問する場合
・日本国内での手続きは必要なし。
・インドネシア国内の空海港で到着時に査証カウンターで「到着ビザ」が取得できる。
(機内で到着ビザを取得できるフライトもある。)
・料金は、25US$。
・帰路のチケット、または第3国へのチケットが必要。
・パスポートの残存有効期間が6ヶ月以上(インドネシア入国時)、連続した査証欄空白ページが3ページ以上である必要がある。
・インドネシア国内のすべての出入国管理局事務所にて、到着ビザの延長(1回限り)が可能。(申請書・パスポートとそのコピー・現在の到着ビザ・手数料250,000ルピア)
また、インドネシアでは、報酬の有無に関係なく到着ビザのみで就労することはできません。ビザ番号【312】の就労ビザを取得する必要があります。日本の駐日インドネシア大使館で申請・取得が可能です。
◎ビザ番号【312】就労ビザの取得に必要な書類
・VTT(インドネシア労働省が発行する許可通知書。旧VBS)
・パスポート(残存有効期間が18ヶ月以上)
・申請書 1枚 + 写真1枚(カラー、4×3cm)
・会社英文推薦状 1枚(オリジナル)
・現地からの招聘状 1枚(滞在が6ヶ月未満の場合、PDF可)
・パーソナル・ヒストリー
・チケット控え
・費用:ビザ代15,000円+代行手数料24,500円
※平日4日間程度必要、VTT発行日から60日以内に申請が必要
※ビザ発行日から90日間以内に入国の事
VTTは、インドネシアの就労先企業に外国人就労枠があるかを労働省がチェックし、その確認が取れると発行されます。就労先企業より必要書類を受け取り、申請する必要があります。申請から約1か月程度を要しますので、余裕を持って準備・申請を行ってください。
※現地事情により変更になる場合があります。最新情報は、大使館や大使館HPなどでご確認ください。
<通貨・物価>
通貨単位は香港ドル(HK$)とセント(¢)。1HK$=100¢=約13円(2014年3月現在)。消費税はかからない。裕福な観光客が押し寄せていることで、物価は上昇傾向。外食や、日用品は日本よりも幾分安いが、香港は土地が狭いため、家賃や不動産価格がとても高い。また、自動車への税金が非常に高く、新車を買うと100%程度の税金がかかる。
<住宅>
香港での生活費用の一番の不安材料は家賃。企業側が提供してくれる場合は良いが、自分で探す場合は、一般的に不動産業者を通す。ワンルームの家賃は最低5,000 HK$~6,000 HK$。地元不動産業者を利用する場合は、敷金、契約期間、解約条件、備え付け家具の有無など、細かいところまで契約内容の確認が必要。
<交通>
交通機関は非常に発達している。MTRと呼ばれる地下鉄が主要なエリアを結んでいて移動はとても便利。料金は4 HK$~36 HK$。2階建てバスは庶民の足で、ほとんどのエリアを網羅している。路線は300以上あるので路線図を入手しておくと良い。タクシーも初乗り18 HK$と安めなので安心して利用できる。
<食事>
中華料理のほか、インド料理、タイ料理、イタリア料理、フランス料理、韓国料理など世界各国の料理が堪能できる。日本のラーメン店やお好み焼き店も味が良く、日本料理にも困らない。また香港といえば「飲茶」。ただし飲茶レストランは、基本的には朝~夕方の営業時間のところが多いので注意が必要。
近代的なオフィスが立ち並び、活気あふれる香港。東南アジア諸国に比べて生活費用は高めですが、地理的にも近く日系企業も多く進出し、治安も良いため、私たち日本人にとってはなじみやすい環境であると言えるかもしれません。
また、実際に就職を考える際には、可能であれば事前に現地に出向いて、気候や食事などの生活も含めながらよく検討することをおすすめします。