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有元美津世のGet Global!

東南アジアで生活(1)─ まずは現地に2017.03.21


これまでマレーシアカンボジアインドネシアベトナムについて書いてきました。東南アジアとひと口に言っても、国ごとに言語も食物、経済発展度も違います。「私は〇国に旅行に行って気に入ったので、ぜひ〇国で働きたい」という人は迷いはないかもしれませんが、「どの国がいいだろう?」という人もいることでしょう。

もちろん、求人内容から、選択の余地はなく、自ずと国、都市が決まってしまうことも多分にあると思います。でも、いくら仕事があっても、現地の食事や生活様式などが自分に合っていないと生活していくのはツライかもしれません。

まず東南アジアを周遊して、どの国、都市で働きたいかを見極める、または自分に合った求人が見つかったら現地に行って馴染めそうかどうか確かめることをお勧めします。いったん東南アジアに入れば、あちこちに安く飛べますので、近隣諸国ものぞいてみるといいでしょう。

東南アジアで生活できる?


私も東南アジアは好きですが、もちろん、いいことばかりではありません。生活する上でのマイナス面を挙げると…

・大気汚染

東南アジアの大都市の大半では空気が悪く、私は気管支炎、ぜんそくのような状態になります。インドネシアやマレーシア、シンガポール、タイは野焼きの季節はスモッグ(北京)状態になることも。

・暑さ、湿気

とくにマレーシア、インドネシア、シンガポール、カンボジア、タイ南部は暑いです。「日本も暑い」という人もいますが、日本が暑いのは夏だけ。これらの国は一年中、暑い!まず、「夏」という季節はありません。あるのは雨季(rainy season)と乾季(dry season)だけ、そしてHot, Hotter, Hottestの3シーズン。ただし、南北に細長いベトナムでは、北のハノイには四季があります。

また、一年中、湿度が70~80%あるので、クローゼットのカバンやベルト、衣服などにカビが生えたりします。(アメリカ南部でもエアコンを入れてないと生えますが。)

・虫

私が東南アジアの話をすると、日本の人によく「虫は?」と聞かれるのですが、虫はすごいです!私はゴキブリだろうがヤモリだろうが、刺さない生物は平気なのですが、刺されやすい体質なので、どこに行っても(アメリカでも)ダニ系に刺されます。マレーシアでは燻煙剤が売られておらず、業者に駆除してもらったのですが、数週間後にはダニが戻ってきました。今回、ベトナムで借りていたマンション(condominium)も、ソファーに座ると必ずダニに刺されるので床に座っていました。

・騒音

車の騒音(車よりバイクの方がうるさい)、近所の犬の鳴き声(一晩中)、ニワトリの鳴き声(早朝だけでなく一晩中鳴くのも)、カラオケなど騒音にあふれています。

・衛生面

東南アジアが好きな人は、汚い屋台も含めて好きだと思うのですが、私の知り合いにも「日本でもお腹こわす」という人がいて、そういう人には厳しいかも… 

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この記事の筆者

有元美津世

大学卒業後、外資系企業勤務を経て渡米。MBA取得後、16年にわたり日米企業間の戦略提携コンサルティング業を営む。社員採用の経験を基に経営者、採用者の視点で就活アドバイス。現在は投資家として、投資家希望者のメンタリングを通じ、資産形成、人生設計を視野に入れたキャリアアドバイスも提供。在米30年の後、東南アジアをノマド中。訪問した国は70ヵ国以上。
著書に『英文履歴書の書き方Ver.3.0』『面接の英語』『プレゼンの英語』『ビジネスに対応 英語でソーシャルメディア』『英語でTwitter!』(ジャパンタイムズ)、『ロジカル・イングリッシュ』(ダイヤモンド)、『英語でもっとSNS!どんどん書き込む英語表現』(語研)など30冊。

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