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有元美津世のGet Global!

アジアの多民族国家2015.10.13

 

Daijobさんでは、最近、アジアでの求人登録が増えているそうです。そこで、今回から数回に渡り、東南アジアの話を書きたいと思います。

 

実は、私は、30年近くに渡ったアメリカ定住に終止符を打ち、今夏からノマド生活を始めたのですが、先月からマレーシアに滞在しています。

 

アジアで長期滞在ビザが出る国は、マレーシアとタイ、フィリピンの三カ国ですが、マレーシアは旧イギリス領で英語が広く通じるのと、多民族国家で、食が多様な点が気に入りました。(私が大好きな)インド料理、マレー料理、中華(福建、客家、潮州など中国南部の各地の料理)、マレーと中華のフュージョンNyonya(Pernakan)料理などが食べられます。

 

マレーシアは、近年、定年後のリタイア先としても人気です。一時に比べると減ってはいるものの、長期滞在ビザ取得者数および取得者全体における割合は、過去数年、日本国籍者が中国国籍者に次いで2番目に多いのです。

 

多民族+多宗教+多言語

 

一方、2年前、90日間までの短期滞在に対し、マレーシア旅券の人もビザが免除されることになってから、日本を訪れるマレーシア人も増えています。皆さんも、日本国内でスカーフをかぶった東南アジア系の女性を見かけることが増えたのではないでしょうか?

 

といっても、マレーシアの人は全員がイスラム教なわけではありません。マレーシアの民族は大きくマレー系(イスラム教)、華人(主に仏教)、インド系(ヒンズー教、イスラム教)に分かれます。さらに、15~17世紀に中国から渡ってきた移民とマレー系の間に生まれた人たちの子孫、Pernakanと呼ばれる人たちがいます。

 2010年時点で、民族別人口内訳は、マレー系が50%、華人が23%、先住民が12%、インド系が7%でした。(外国人が8%。)

 

国民の宗教の内訳は、イスラム教徒61%、仏教徒20%、キリスト教徒9%、ヒンズー教徒6%です。マレーシアでは、モスク、仏寺、ヒンズー教寺院が同じ通りに建っていることは珍しくなく、少なくとも表面的には、複数の民族、宗教が平和に共存しています。(これについては、後日、詳しく触れたいと思います。)

 

話されている言語も多様で、公用語のマレー語(Bahasa Malaysia)以外に、英語、中国語(広東語、北京語、福建語、客家語、海南語、福州語など)、タミール語、テルグ語、マラヤーラム語、パンジャブ語(すべてインド系)などがあります。東マレーシアでは、先住民の言語もいくつか話されています。

 

華人の場合、家では福建語を話し、福建語を話さない華人とは広東語や北京語で会話し、その他の人とはマレー語や英語で会話をするという人がいくらでもいます。私のクアラルンプールの知り合いも、親が福建系と客家系で、福建語と客家語、広東語、英語とマレー語を話します。マレーシアでは、こうしたmultilingualの人は珍しくないのです。

 

ちなみに、1960年代にマレーシア連邦合併後、マレー系と華人との対立によりマレーシアから追放されて独立したシンガポールでは、華人74%、マレー系13%、インド系9%という民族構成です(2013年時)。(で、私の経験では、中華料理は、マレーシアよりシンガポールの方がおいしいです。)

 

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この記事の筆者

有元美津世

大学卒業後、外資系企業勤務を経て渡米。MBA取得後、16年にわたり日米企業間の戦略提携コンサルティング業を営む。社員採用の経験を基に経営者、採用者の視点で就活アドバイス。現在は投資家として、投資家希望者のメンタリングを通じ、資産形成、人生設計を視野に入れたキャリアアドバイスも提供。在米30年の後、東南アジアをノマド中。
著書に『英文履歴書の書き方Ver.3.0』『面接の英語』『プレゼンの英語』『ビジネスに対応 英語でソーシャルメディア』『英語でTwitter!』(ジャパンタイムズ)、『ロジカル・イングリッシュ』(ダイヤモンド)、『英語でもっとSNS!どんどん書き込む英語表現』(語研)など多数。

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