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有元美津世のGet Global!

クルーズ船でグローバル力を養う (1) — 「乗客として」(前編)2015.02.03

私は、これまで7回ほどクルーズに行っていますが、船上で日本人乗客と出会ったのは東南アジアでのクルーズで一度だけ、一組だけです。 

 

日本人だけでなく、基本的にアジア人乗客は少ないのですが、陸に上がった途端、コロンビアのカルタヘナのようなところでも、日本人団体ツアーに遭遇します。いろいろな国の「えっ、こんなところで?」というところで日本語が聞こえてきますし、東京で添乗員をしている知人は「3日に一度はアフリカに行く」とも言います。本当に、日本人観光客は世界中どこでも出かけていくのに、クルーズは人気がないようです。

 

しかし、最近では、各船会社がウエブサイトで日本語ページも用意していますし、日本人コーディネーターが乗船している船もあります。日本寄航(北海道や九州が中心)のクルーズだけでなく、日本発着(それも東京)のクルーズを提供するアメリカの船会社も出てきています。日本でもクルーズは身近になってきたのではないかと思います。

クルーズは高くない

日本でクルーズが普及しない理由のひとつは、クルーズの料金に対する誤解があるからではないかと思います。メディアがクルーズを報じるときに、いつも「豪華客船」といいますが(報道している人たちが乗ったことがない?)、豪華客船もあれば、乗客がレビューでボロクソ書くような古い客船もあります。

 

客室もせまいですから、高級ホテルには及びません。バスルームは日本のユニットバスに近く、シャワーしかありません。食事も、概してマズイです。ビュッフェの料理は、アメリカのレストランのビュッフェに毛が生えたくらいです。今回、乗った船はダイニングルームよりもビュッフェの食事の方がマシでしたが、クルーズ料金の下落とともに質も落ちている、と思っているのは私だけではありません。

 

空の旅にぜいたくな時代があったように、クルーズが富裕層だけが体験できる時代もあったでしょう。しかし、私が最初にクルーズを経験した20年前、すでに庶民的でしたし、今では、さらに庶民化しています。”Formal Night”といわれるフォーマルな装いをすべき夜でも、カジュアルな格好の乗客も珍しくありません。

 

今回、私が乗った16日間の中南米クルーズも、一番安いときは799ドルまで落ちました。(これは窓のないInside Stateroomの料金です。Suiteであれば、もちろん、何千ドルします。私は窓のない客室は、明け方も真っ暗で熟睡できるので好きです。)

 

クルーズ料金は、早く申し込む(Early Birds/Early Bird Specials)(1~2年前に申し込む人も)か、出発直前になると大幅に割引(Last Minute Deals)されます。が、今回、一番安かったのは出発の1ヶ月ほど前でした。

 

カリブ海などは、複数の船会社が一年中、山ほどクルーズを提供する激戦区なので、4~5日なら300ドル台から、バハマなら200ドル台からあります。

 

また、ヨーロッパはホテルが高いですから、クルーズの方が安上がりなのです。8泊で1300ドルほどのものもあり、この料金でホテル代を8泊まかなうのは無理ですし、クルーズ料金には食費とエンタメ費も含まれているのですから。

 

ただし、どこの船会社も強制的に従業員に対するチップを課金するので、クルーズ料金以外に数百ドル上乗せされます。業界標準は、乗客一人あたり一日12ドルです。また、寄港地でクルーズ船運営の寄港地観光ツアー(Excursion)に参加すると非常に高くつきますし、船上では、あの手この手でお金を使わせようとするので、それに乗せられると予想以上の出費になるでしょう。

 

前回のバックパッカーの30代夫婦がクルーズを選ぶのも、飛行機で飛ぶより安上がりだからなのですが、今回、船上で、他にも安くクルーズ旅行を続けている夫婦に出会いましたので、次回は、私のクルーズ観をも覆した彼らの話をしたいと思います。

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この記事の筆者

有元美津世

大学卒業後、外資系企業勤務を経て渡米。MBA取得後、16年にわたり日米企業間の戦略提携コンサルティング業を営む。社員採用の経験を基に経営者、採用者の視点で就活アドバイス。現在は投資家として、投資家希望者のメンタリングを通じ、資産形成、人生設計を視野に入れたキャリアアドバイスも提供。在米30年の後、東南アジアをノマド中。
著書に『英文履歴書の書き方Ver.3.0』『面接の英語』『プレゼンの英語』『ビジネスに対応 英語でソーシャルメディア』『英語でTwitter!』(ジャパンタイムズ)、『ロジカル・イングリッシュ』(ダイヤモンド)、『英語でもっとSNS!どんどん書き込む英語表現』(語研)など多数。

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