前回は、転職よりも現状維持を一つの案として考えるよう書かせていただきました。今回は現状を維持しつつ、他に何ができるのかを考え、履歴書についてお話していきたいと思います。ここで言う履歴書とは、日本語の既製フォーマットの履歴書ではなく、英文履歴書、つまり職務経歴書のことです。
何が起きるかわからないのが不況の恐ろしいところです。いつなんどき何があってもよいように、できる限りの準備をしておくのがいいですよね。転ばぬ先の杖、不況時の履歴書 ?? 万が一転職を考えなくてはいけなくなった場合に備えて、常に履歴書を更新しておくのが得策です。また、書くことで自分がどれだけ成長したのかなどを見直す機会にもなり、暗くなりがちな不況時にも負けずに自信をつけることもできるでしょう。
履歴書の基本的な書き方はみなさんご存知だと仮定します。書き方を学びたい方は本を参考にする、先輩に聞いてみるなどしてみてください。今回は内容に関して考えていきたいと思います。
女性に多く感じることなのですが、自分を売り込もうとしていない例を多くみます。職歴を堂々と記載する男性に対し(やや誇張ぎみの時もあり)、女性はとても控えめで仕事内容を略して記載する傾向にあります。履歴書は最初に相手の目に入るあなたに関しての情報といっても過言ではありません。それならば、それを使って自分を売り込まなくては損だと思いませんか ?
では、どうやって自分を売り込めばいいのでしょうか。できるだけ簡潔に、でもパワフルに、相手が自分と会いたいと思わせるためには、どんな内容が効果的なのかを見ていきましょう。
まず、自分が希望する職種にはどんなことがアピールポイントになるのかを考えてみるのがよいでしょう。例えばプロジェクト系の仕事に応募するとしたら、自分が今までどのようなプロジェクトに関わってきたかを万遍なくちりばめ、一番これだと思うプロジェクトに関しては少々詳しく大げさに記載してみましょう。控えめに自分の仕事の内容のみを淡々と記載してしまうのではなく、ちょっと誇張して自分がどのように貢献したのかを表現するとよいでしょう。
また、具体的に記載できるものは具体的に書いたほうが、相手が見てイメージが湧きやすいです。社内でしか使われていない言葉などは避け、誰がみてもわかるように表現しましょう。自分がテレビのコマーシャルでも作っていると思って書いてみるとよいかもしれません。この商品(つまり自分)をこの会社に売るためにはどんなことを強調したいのか ? 利便性(即戦力)? 機能性(商品知識・管理能力)? 耐久性(コミットメント)? 自分のどんな点を売り込みたいのかをよく考え、そのポイントを前面にだ出せるようにしてみてください。
次に希望する職種からではなく、自分の立場からみた強みを考えてみましょう。的確なキャッチフレーズを考えてみるのもいいかもしれません。自分はどんな人材だと相手にイメージして欲しいか ? それがキャッチフレーズで表せるといいですよね。もちろんキャッチフレーズを履歴書に記載するわけにはいきません。一つの手としては、添付するカバーレターを利用することです。
例えば、自分がある仕事を熟知しているとしましょう、その場合、「私は〇〇の道で 10 年」と堂々とカバーレターに書きましょう。相手にベテランだという印象を与えることは間違いないでしょう。例えば、異文化で仕事の経験があり、他の国の人と仕事をするのが得意としているとしたら、それを具体的に書きましょう。履歴書内に記載するのであれば、キャッチフレーズをそのまま書くのではなく、見たあとに、フレーズが浮かぶような内容にすればよいでしょう。例えばこの道 10 年をアピールしたければ、何年から何年まで〇〇部署所属という年数が見やすいように書くとよいでしょう。異文化経験が豊富ということをアピールしたければ、どこと取引をしたことがある、または責任範囲の地域を記載するなどです。このようにして、自分がどんな人材かを紙上で表すように考えてみてください。
最後に、応募の目的や、将来の目標、もしくは自分の売り込みが 2 ~ 3 行にまとめられるのだったら、それを冒頭に記載してみるのもよいでしょう。例えば、自分は将来アナリストになりたい。今まではこんな経験を積んできたので、次のステップとしてこの仕事に応募しているなどです。自分の考えや、人生観が伝わるものがその人に会いたいと思わせるものなのだと思います。よって、自分のキャリアに関する考えを短く伝えられるとインパクトが強く残ります。ここで大切なのは、忙しい人でももっとあなたの事を知りたいと思わせることです。よく映画や本は最初の 5 分で決まると聞きますよね ? その後その映画を見続けたいか、その本を読み続けたいかは最初の 5 分で決まると。それと同じで、最初の 2 ~ 3 行を読んで、もっとこの人のことを知りたいと思って先に読み進んでくれるか、そして読んだあとに更に会いたいと思ってくれるかどうか ? それを頭に入れて、書く内容を吟味してください。
不況時に現状維持しつつ履歴書を更新しておくことで、さまざまな状況に対応できる自分でいられると良いですね。そのためにも自分の強み、キャリア志向を再度みなおして、相手の心を掴める履歴書を用意してください。
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