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タカシの外資系物語

# 54  ■ 時間の重要性


仕事を効率的に行ううえで重要なことの 1 つに、プライオリティ ( 優先順位 ) を付けるということがあります。つまり「どの仕事から片付けるか ?」ということです。


私の会社では、以下の標語がオフィスに貼り付けてあります。


- Remove "HOLES in the day!" - (" 1 日の中にポッカリ空いた時間" をなくせ !)


- We can earn the money, but not TIME! - ( 「お金を稼ぐことはできるが、時間を稼ぐことはできない !」 "Time is money!" ではなく、時間というものは money より重要なものである、ということが言いたいのです )


これらの標語が言わんとしていることは、よーーくわかります。私の場合も、外資系企業に転職してからというもの、「時間」の大切さを身にしみて実感しています。


「時間をマネジメントし、仕事に優先順位をつける」というのは、実際には非常に難しいことです。


「毎日通勤時間中にその日やるべきことをイメージすべし」「まず紙に書き出して順位をつけろ」など、よく言われるところの時間管理のノウハウは、私自身いろいろと試してみました。しかし長続きしないのです。


長続きしないということは、自分にとって最適な方法ではないことを意味しているのではないかと思っていたのです。


ある日、そんな私に、外国人の同僚がいいことを教えてくれました。


「タカシ、そもそもたいていの仕事は、優先順位を考えている間に片付いてしまうもんなんだよ !」


彼は、「クライアント A 社に電話する」とメモ書きする間に、電話できるじゃないかと言っているのです。考えてみると、まさにそのとおり。


頭の中に抱えてモヤモヤしている仕事の山の大半は、「やらなきゃ !」と思った瞬間にやってしまえば、どうというほどのものではないのです。


本当に気合いを入れてやらなければならない仕事は、多くても 2 つか 3 つぐらい。これらの優先順位であれば、頭の中で整理することができます。


それ以来、私はこの「すぐやる時間管理法」を実践しています。電話は後回しにせず、携帯で済ませる。2 分でチェックできる書類は、その場でチェックしてしまう。などなど …


時間はすべての人に平等に与えられた、限りある資源です。外資系企業においても、個人の時間管理まではめんどうをみてくれません。


時間管理がうまく、仕事を要領よくさばいていく人というのは、何か特別な方法を使っているわけではなく、単に「すぐできることはやってしまう !」を実践しているだけなのかもしれません。

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タカシの外資系物語
奈良タカシ 1968年7月 奈良県生まれ。
大学卒業後、某大手銀行に入行したものの、「愛想が悪く、顔がこわい」という理由から、お客様と接する仕事に就かせてもらえず、銀行システム部門のエンジニアとして社会人生活スタート。その後、マーケット部門に異動。金利デリバティブのトレーダーとして、外資系銀行への出向も経験。銀行の海外撤退に伴い退職し、外資系コンサルティング会社に入社。3年前に同業のライバル企業に転職し、現在に至る ( 外資系2社目 )。
「タカシの外資系物語」の作者、奈良タカシさんへメッセージをお寄せください。