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タカシの外資系物語

# 32  ■ 私には馴染めない !? サード・フライデー


みなさんの会社には、「早帰りデー」のようなものはないでしょうか ? 要するに、日常の働き過ぎを是正するため、上司自ら率先して、無理にでも定時に帰宅するように設定されているような日のことです。


私が勤める外資系企業の場合、日常的に日系企業ほど働きすぎているわけではないので、早く帰ることを目的にした日はありません。その代わり、「この日だけは日常業務を忘れよう !」という日が存在します。それを「サード・フライデー」と呼んでいます。


「サード・フライデー」とはその名のとおり、毎月第 3 金曜に実施されます。日常業務を忘れる、とはいっても、遊んでいるわけにはいきませんから、この日は他セクションと勉強会を実施したりします。わが金融セクションでは、ここ 4 か月ほど、E ビジネス・セクションと「金融 E ビジネス」というテーマで、ディスカッションを行っていました。


実は私としては、これはこれで非常に有意義で必要なことだと理解はしているのですが、どうしても「本業」( 顧客とのプロジェクト進捗 ) のほうが気になってしまうのです。「勉強はあとでもできる。自分で本でも読むさ」という考えで、「サード・フライデー」に参加しているフリをして、「本業」をシコシコとやってしまうのです。それはまるで学生時代の「内職」のように ……。


「ほーらタカシはまたぁー。スキがあったら仕事 (business) するんだからぁ。これも重要な仕事 (study) なんだよ !」。おそらく日本語に直すと、こういうことをいっているのだと思います。同僚の外国人を見ていると、どんなに自分の「本業」が締め切り間近で切羽詰っている状況でも、「サード・フライデー」には積極的に参加しているようです。


私の日本語訳にも現れていますが、外資系企業においては、目先の仕事も重要だが、将来を意識したスキルの蓄積に心がけないと、そのうちダメになる、という意識が非常に強いように思います。目先の仕事を多少犠牲にしてでも、自分が成長することが、会社にとって、顧客にとってもプラスになる。当然、自分にとっても …… ということなのでしょう。


今日は「サード・フライデー」です。でも、今、死ぬほど、眠い、のです。昨日、残業、し、す、ぎ、た。ZZZ。。。「ほーらタカシはまたぁー。寝てたら一緒でしょ !」。ごもっとも ……。

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タカシの外資系物語
奈良タカシ 1968年7月 奈良県生まれ。
大学卒業後、某大手銀行に入行したものの、「愛想が悪く、顔がこわい」という理由から、お客様と接する仕事に就かせてもらえず、銀行システム部門のエンジニアとして社会人生活スタート。その後、マーケット部門に異動。金利デリバティブのトレーダーとして、外資系銀行への出向も経験。銀行の海外撤退に伴い退職し、外資系コンサルティング会社に入社。3年前に同業のライバル企業に転職し、現在に至る ( 外資系2社目 )。
「タカシの外資系物語」の作者、奈良タカシさんへメッセージをお寄せください。