転職相談 Ask the Expert

転職相談 質問

書類審査通過後に受けた適正検査の結果、次の面接に進むことができませんでした。対策があれば教えて下さい。

中途採用で適正検査を受けたのは初めでしたが、現在希望する職種に対する適正がない、あるいはその会社の中で他のスタッフとの適応性が悪いと判断されたと言うことなのでしょうか ? その場合、今後同じ職種での転職は可能なのかどうか自信がなくなってしまいました。対策があれば教えて下さい。


転職相談 回答

中途採用で適性検査を受けられたのが初めてで、総合的な評価としての結果が「選考落ち」であったということもあり、少々戸惑われたのですね。一種類の適性検査結果、ある特定の企業で不採用となったからといって、あなたのその職種に対する全ての企業での適性がないと判断された訳ではありません。ましてや、応募先した会社の外のスタッフとの適応性などを測っている訳ではありません。もう少し気楽に捉えてみて下さい。

適性検査はご存知の通り新卒採用では多く使われています。実は中途採用でも使っている企業は少なからずあるようです。適正試験で一般的なのが SPI (Synthetic Personality Inventory)は「就職試験のセンター試験」ともいわれ、多くの企業で新卒選考時に実施されていますが、最近では中途採用においてもこの試験が行われるケースが増えてきているようです。内容は「能力適性検査」と「性格適性検査」の 2 つに分かれていて、「能力適性検査」が特に絞込みの条件とされているようです。これ以外でも IT 系企業の技術者採用や、 IT に拘らず何らかの技術が職務遂行上必要であるポストの場合、計測可能な技術力についてはテストで測ることが多いようです。

職歴書の内容は基本的には言わば「自己申告制」であり、それが本当かは例え面談をしても限られた面談時間では判定出来ない場合も多いからです。確証をもって判定出来ないものの部類には、技能に限らず、例えば、英語力、営業力といったものもあります。英語で Native 相手に丁々発止のやり取りが出来るのか、あるいは営業実績の数字が本当にその人物のみが寄与したものなのか等々、そういった意味では、企業の採用担当者は、将来大切な人件費を支払って雇い入れようとしている沢山の候補者を選定する中で、多くの「確証なし」のリスクにさらされている訳です。

SPI の対策本は沢山出ていますし、インターネットでも簡易試験問題を体験することができます。数回経験しておけば点数は確実にアップするため詳細に関してはここでは触れませんが、 SPI 試験の「能力適性検査」には「得点成績」と「誤謬率」の 2 つの評価基準があることを忘れないようにすることが大切です。 SPI は制限時間内ではこなしきれない程の問題が出ます。マークシート方式のためわからない問題や時間が足りず対応できなかった問題でも当たればラッキー的な考えから「当てずっぽう」で解答欄を埋めるケースがよく見られます。TOEIC 試験などでは当てずっぽう的なやり方で回答すると加点できることもありますが、 SPI でそれを行うとマイナスの結果になることがあります。このことから、自分にとって難しいと感じる問題に時間をかけ過ぎず、まず初めに全ての問題をざっと見てから簡単そうなものから手をつける、などというやり方も意外と賢い方法でしょう。

「性格適性検査」について手立てはあまりありません。そういったテストでは、繰り返し類似した質問が連ねられているので、単に普通に首尾一貫した回答をし続け、回答を「こう見せよう」と操作しないことです。あとは、職性として外向性が必要なのに、あなたの性格が内向的と判断されたり、またチームワークが不可欠な仕事で、一匹狼的な性格と判断された場合、判定結果があなたが思うあなた自身の性格とある程度合致していれば、あなたの性格がその企業がその特定の職務で期待している適性とは合わないことを指しますから、今後のキャリア構築を考えるに当たっては、別な職務も加え、幅広にチャンスをものにされていかれたら良いのだと思います。

頑張って下さい。応援しています。


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石原久美
  • 石原久美 ( いしはら くみ )
  • 国際基督教大学教養学部仏語科卒後、日本興業銀行入行。国際業務部にて海外業務に携わった後ロンドン支店赴任し、営業企画に従事。その後退職しそのままロンドンに残り、ロンドン・ビジネス・スクールにて経営学修士 ( MBA ) 取得。帰国後ラッセル・レイノルズ・アソシエイツに入社。以後「天職」・「人」ビジネスに関わる。縄文アソシエイツの創業・創成期に関わった他、日本パラメトリック・テクノロジーにて人事VP職を経験。現在ストーンフィールド・インク代表。伸び盛りの企業と前向きな人への側面支援をエンジョイしている。