転職相談 JOB相談室

転職相談 質問

# 5  ニ社から内定をいただきましたが、どちらを選べば良いのか決められません

大学卒業後に金融機関に入社し、12年目の女性です。今年初めから転職活動を開始し、現在2社から内定をいただいていますが、内定の出ている「監査法人(金融部)」と「外資系メーカー(原価計算)」のどちらに入社すべきか悩んでいます。

経理経験がないため、自分が「経理」をしたいのか「財務」をしたいのかを明確にできず、両方の面接を受けてしまいました。監査法人では金融の一貫したキャリアとなり、将来は内部監査人ということも考えますし、地理的な条件が良いのが魅力です。しかし、プロジェクトではメンバーの一員として働くようで、その後実力につながるかが心配です。一方、外資系メーカーであれば、監査法人に比べれば大きな組織ではなく、原価計算以外に予算を組むなど、他の経理系の仕事をある程度責任を持ってさせてもらえそうです。ただ、地理的に不便なため、通勤のことを考えると気が乗りません。また、英語がどのくらい活かせるのかもポイントなのですが、監査法人は、メーカー企業に比べれば英語を使う機会が少ないようです。

いずれの企業に勤めることになっても、まずは3年経験し、その後転職をする可能性も考えています。将来のことも含め、何を判断基準にすべきかアドバイスいただけたらと思います。(結局、自分にとって一番何が優先するのかを考えるべきだと思いますが、未経験分野につき、自分を想像しにくいので・・・)


転職相談 回答

ご質問有難うございます。転職活動後の選択の基準や方向性ということで、既に 2 社も内定があるとは羨ましい限りですね。贅沢な悩みかもしれません。


ただ、今回のご質問の内容を読む限りの印象ですが、ご自身がどのような目的で、何を目標にして転職活動してきているのかが少々不透明に思えました。特に、今までの社会人人生でどのようなキャリアを歩み、何故現在の転職活動に至ったのか、過去から現在、未来に至る、ご自身の軸となるお考えが文面からは明確には読み取れなかったのですが如何でしょうか ?

将来何をしたいのか ? どのようなキャリアパスを描いているのか ? など、もしかすると、そのような点での迷い、もしくは気持ちの中での不明瞭感があるのではないでしょうか。今回の質問の中では何を目標に今まで活動し、今後どのような目標があるかなどよりも、現実的に見える条件面や環境面に焦点が当たっているような印象を受けました。

今転職することが目的なのか、将来のキャリアとして何かを達成することが目的なのか、ご自身の人生や生き方に関連することを充実させることが目的なのか、など、どこに目的を置くかで考え方も変わると思いますし、判断の基準や条件のあり方も違います。従って、今回の転職に関する判断基準は、条件の重みの前に、ご自身が近い将来何をゴール(目標)にしているかをまずは検討すべきでしょう。


これは仕事内容をイメージできる、できないの問題ではなく、あなた自身の決め事です。どんな分野のどんな仕事でも既に経験を積んだ人ばかりが参画する訳ではないので、素直に自分の気持ちに向き合ってどうすべきかをじっくり考える機会と捉えるべきことに思えます。


文面には詳細情報はありませんでしたが、


・ 内定先 2 社が採用をした理由。ご自身の何を価値と判断したのか ?

・ その 2 社に対して、ご自身がアピールしたこと、コミットしたことは何か ?


など、現実的に内定先企業と面する中で考えたこと、感じたことをまず一度整理してみることで、もしかすると、目標を明確にするきっかけが見えるかもしれません。


その上で、最初から条件の比較を考えるのではなく、目標設定から考えることを念頭に以下のステップで検討を進めては如何でしょうか ? 


1 ) いつまでに(時期)どのような状態(仕事内容、スキル、立場、給与など)になっていたいのか ? 

2 ) その目標のためにどのようなことを身につけるべきか ? 

3 ) 欲しいスキルを身に付けるために最も最適な環境や状況は何か ? (今回で言えばどちらの会社がその条件を満たしているのか ? )

その後、転職先企業の条件そのものに関しての重み付けの考え方ですが、条件を極端に振り切った表現で考え、その条件の意味を深堀って検討してみることで見えてくるかもしれません。



例えば、


1 ) 仕事の幅広さは限りなくあるが、英語・ロケーションにおいては最悪

2 ) 英語の活用機会はかなりあるが、仕事の可能性は全くなく、ロケーションも最悪

3 ) ロケーションは非常に良いが、その他の条件は最悪


以上のような例を個々にイメージして、ご自身にとって耐え難い順に並べてみることで、ご自身にとってのその条件の重みが見えませんか ? 


質問文章内にある「・・・結局、自分にとって一番何が優先するのかを考えるべき・・・」が正にそのとおりではないでしょうか。自分の気持ちの中の「仮説・検証力」次第ですね。


以上を整理すると、次の点について考えると良いのではないでしょうか


・ 条件の前にまずキャリアとしての目的、目標設定を考えること

・ その上で、具体的なステップを考え、その目標を実現するのに最適な企業選択をすること

・ 条件に関しては、極端に振り切った表現で自分に問いかけ、自分自身が何を価値基準として重要視しているかを考えること
だと思います。


難しいかもしれませんが、 2 – 3 年の短期でよいので、是非ご自身が納得できる目標設定をして活動していただきたいですし、またその実現に向けての意味ある転職をしていただけることを期待しております。今後も応援いたします。


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西邑
  • 西邑 浩信 ( にしむら ひろのぶ )
  • 東京工業大学大学院修了後、株式会社リクルートにて当時は異色の科学技術計算サービスのスーパーコンピュータ SE として活躍。その後大手グローバル企業 EDS 日本法人にて IT アウトソーシングビジネスの責任者、人材開発部門の責任者など歴任。IT 教育企業のグローバルナレッジネットワークにてコンサルティングビジネスを立ち上げ後、現在はインディペンデントコントラクターとして活動中。
    主に企業や個人を対象としたコンサルティング会社の研修部門のアドバイザーとしてモチベーション・リーダーシップなどのナビゲータや研修開発を実施中。また大手企業の採用アドバイスや個人向けカウンセリングなど総合的な人材開発支援を精力的に実施している。ビジネス・人事・個人の 3 方位からのバランスの良いアドバイスが定評。GCDF キャリアカウンセラー、モチベーションプロデューサ、ワークショップファシリテータなどの多数の肩書きを持ち、「マルチ気づかせ屋」との評判が高い。