外資系オンラインコーチング

# 10  荒川静香選手に学ぶキャリア成功の 5 つの秘訣


こんにちは。e-Rirekisho.com のセルダル・バシャラです。
いつも当コラムを読んで頂き、ありがとうございます。


荒川静香選手、美しかったですね。日本の新しいヒロインの誕生は、日本だけではなく、全世界を感動させてくれました。アジア初のオリンピックフィギュアスケート金メダリスト、そして1920 年以来の 24 歳での最年長優勝。


荒川静香選手の成功物語については、これからたくさん書かれたり、取材されたりするでしょう。荒川静香選手のストーリーは、スポーツでがんばっている若者だけではなく、私たちプロフェッショナルのキャリア成長にもインスピレーションと勇気を与えてくれるのではないかと思います。


今回のコラムでは大変勝手ながら、荒川静香選手のオリンピック成功の要因を探ってみようと思いました。


荒川静香選手をオリンピック金メダルに導いてくれた要因-その1


・好きで楽しみながらやりたいことを早期に発見していること


まだ小学生のとき、スケートをやりたいことを分かっていたので、そこに集中でき、自分を常にその方向で磨くことができました。人間が一つのことに全力で集中しながら取り組んだら、できないことはほとんどないと言われています。その発見は早ければ早いほど、成功の確率も上がります。


荒川静香選手のような天才の場合、その発見は割りと簡単ですが、私たち ( 私のような ) 普通の人の場合、自分で探す努力をしないと、なかなか見つけることができません。
集中してやりたいことを早く発見した人の中で一番有名な例はモーツァルトです。まだ3歳のときに作曲をやりたいことを分かり、30 代で亡くなるまで、300 年経っても古くならないたくさんの名曲、オペラ等を作ってくれました。


外資系キャリアの場合も、好きな仕事を見つけ、5~10 年の間、いい会社でがんばってきたプロフェッショナルは、とても良いポジションに就く事ができます。人生の大部分の時間を捧げたい仕事を見つけられないままでいると、転々と会社を変え、5 年経っても、10 年経ってもキャリア成功の兆しが現れてきません。


荒川静香選手をオリンピック金メダルに導いてくれた要因-その2


・長年の練習を続けてきていること


いくら天才であっても、その才能を練習で磨かなければ、発揮する事はできません。フィギュアスケートのようなピークパフォーマンススポーツはもちろん、ほとんどのスポーツやアートにおいて、練習が必要だという事は、誰でもわかる事実でしょう。


会社で成功するためにもそのような練習(勉強)が必要ですが、残念ながらそのやり方について定義がありません。個人演技の場合、結果はすぐに現れるので、わかりやすいですが、オフィースワークの場合、結果が何ヶ月後、何年後に出ることが多いので、中間のマイルストーンを決めない限り、結果が出ないので途中でフラストレーションを感じることが多いです。


荒川静香選手をオリンピック金メダルに導いてくれた要因-その3


・立派な親や優秀なコーチたちに支えられていること


社会の中では、人間は自分だけではかなり弱い存在です。いくら個人演技と言っても周りの人たちに支えてもらえなければ、成功に繋がりません。経済的に困難であるのにも係わらず、パートをしながら必要な資金を稼ぎ、細かい衣装を一着ずつ作ってくれた立派な母親、お二人をサポートしてくれた父親がいる荒川静香選手は本当に恵まれていると思います。


預言者ムハンメド(彼に平安あれ)のお言葉はトルコでは誰でも知っています


「天国は母親の足裏にあります」


つまり、あらゆる状況でも子供を無条件に支えてくれているお母さんたちを大切にしなければ、天国にたどり着くことが難しいということです。


会社での成功のためにも、家族のサポートは必要不可欠です。例えば、大事な結婚記念日でも、お子さんの誕生日でも残業しないといけないときがあります。また、会社では嫌な事もときどき生じます。そのとき、家族のサポートで疲れがとれ、激励されます。もし、サポートしてもらえなければ、ストレスがますます溜まり、いずれパンクしてしまいます。


荒川静香選手をオリンピック金メダルに導いてくれた要因-その4


・世の中で失敗と言われている大きな挫折から立ち直れたこと


今回の記事において、皆さんに一番理解してもらいたいのはこの要因です。とても大切です。もし、何かに失敗しているとお考えであれば、是非荒川静香選手の例にこれを学んで下さい。


ご存知のように荒川静香選手は 8 年前の長野オリンピックで非常に期待されていました。しかし、若さや社会的プレッシャーへの弱さもあり、結局 13 位で終わってしまいました。そこからどんどん成績が落ち、しばらくメダルからも離れてしまいました。また 2002 年のオリンピックにも選抜されませんでした。


そのようなとき、一番簡単な逃げ道は、
「やはり、がんばったけど、結局成果が出ませんでした。これから年齢の制約もあるので、一番良いのは大学の勉強や就職に集中することでしょう」


という決断だったでしょう。


荒川静香選手が、もしそのような決断をされたのであったとしたら、私たちは今回の美しいパフォーマンスで感動できなかったでしょうね。


皆さんにも、そのような時期がたまにありませんか?


就職活動中は「この会社でこういう大きな仕事がしたい」という夢を胸に就職したのに、どうしても実績が上司に認められず、転職を考え始めたり、同期入社の友人たちと急に差が開いてしまったり、大学を同時に卒業した友達が、どんどん出世しているのに、自分はまだ何をやりたいか発見できていなかったり。


そういう時の一番の落とし穴は、「今からはもう遅い」と思ってしまうことです。


フィギュアスケートの 20 歳は、仕事のキャリアで言えば、30~35 歳に当てはまるでしょう。30 歳を超えたら「もうやり直しがきかない」と思っていらっしゃる方が、非常に多いです。また、35 歳を超えると「もう転職は無理」と思っていらっしゃる方もたくさん見てきました。


35 歳以上の転職は、20 代の転職と比べ、若干難しいかもしれません。しかし、無理ということは一切ありません。35 歳のプロフェッショナルは、それなりの経験があり、会社に貢献できることがたくさんあります。また、自分の知恵を若い人に伝えることもでき、会社にとってより貴重な存在になる可能性もたくさんあります。そのために、是非本当のご自分を思い出してほしいです。


では、どうしたら、本当の優秀な自分を思い出せますか ?


二つの方法があります。一つは、なんらかの形でもう一度成功を味わうことです。正当であれば、どんな方法でも大丈夫です。私のお客様で、フラメンコで本当の優秀な自分を再発見した女性の方もいらっしゃいます。


もう一つの方法は、自分の過去の成功を思い出すことです。想像してみて下さい。親に褒められたこと、先生に褒められたこと、上司に褒められた時のことを思い出して下さい。もし、一度も褒められたことがなければ、自分で感じた満足感や誇りを思い出して下さい。


恥ずかしながら、小生の対処方法を申し上げたいと思います。私が初めて日本に来たのは、イスタンブールの日本語弁論大会で優勝し、トルコ航空から航空券を頂いたことがきっかけでした。荒川静香選手のように優勝できるとは、思ってもいませんでしたので、とても驚き、興奮してしまいました。今、落ち込みそうなことがあったら、そのときの気持ちを思い出すようにしています。( 日本語の勉強を始めてから、まだ一年ほどでしたので、その時は通常の何倍も興奮しました。)


過去の成功とそのときの気持ちを思い出したら、そのことに関して再び感謝して下さい。なぜなら、感謝すると喜びがますます増えるからです。


そして、目を閉じ、当時のように今も成功している、あらゆる困難を乗り越えているご自分を想像して下さい。また、今成功していることに関しても感謝して下さい。


さらに前に進めたければ、恵まれていない人たちを見つけ、少しでもいいので、寄付をしてください。その寄付を通じて心が清まります。国内外の地震等の災害で困っている人たち、または水不足や食料不足で苦しんでいる人たちのことを考え、彼らのために「今」できることを考えてください。


もし上記のプロセスを実施すれば、自信がまた身につき、新しい道が開き、落ち続けている悪循環から確実に脱出できます。もし、悪循環から脱出しようとしなければ、状況がますます悪化し、理想としていたご自分とまったく違う人になってしまします。


荒川静香選手をオリンピック金メダルに導いてくれた要因-その5


自分でできることのみに集中し、訪れてくるチャンスを掴む準備をしていること


荒川静香選手のオフィシャルホームページのメッセージに、次のすてきな言葉が書いてあります:
「今の私にできること・・・後ろを振り返らず、前を向いて自分の足で着実に進んでいくことと、色々な場面で訪れるチャンスを見逃さないようしっかりと掴んでいく気持ちを持って、あとは何事も、その 1 瞬 1 瞬を楽しみたいと思います 」(2005.12.01)


「トリノまであと 1 ヶ月半、自分に挑戦する気持ちで、1 日 1 日を大切に着実に充実した日々を過ごして行きたいと思います ! そして、心身共に準備万全でオリンピックの舞台に立っていたいし、その瞬間を幸せに感じたい!!!」(2005.12.30)


皆さんも気付いたと思いますが、荒川静香選手の顔には不思議な安らぎがありました。それは、まさに自分でできることのベストを尽くしたこと、そして自信を持ってそれを楽しんでいること、まわりの批判を気にしないことの安らぎです。


期待していたチャンスも確かに訪れてきました。思いもよらない展開で、二人の強豪選手が転んでしまい、完璧に近いパフォーマンスの荒川静香選手が金メダルをとることになりました。それは、相手が転んだからではなく、そのチャンスを掴む準備をしてきたからです。


我々にもいろいろな場面で多くのチャンスが訪れてきます。それらのチャンスを見逃さないための準備はできていますか?


私達にこのような大切なことを教えて下さった、荒川静香選手、本当にありがとうございます。これからもますますのご健闘とご活躍をお祈り申し上げます。


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  • セルダル・バシャラ e-Rirekisho.com代表
  • トルコ・イスタンブールのボアジチ大学にてエンジニアリングを専攻し、トルコホンダ工場の立ち上げに携わる。その後、来日し国際大学にて MBA を取得。ゴールドマンサックス、i2 テクノロジーズにてマーケティング・ビジネスプランニングに従事した後、国際開発コンサルティングファームやメーカーにて数々の国際プロジェクトに参加。その後、自らの外資系企業への勤務経験、転職経験と業界知識を元に、外資系転職のコンサルタントとして独立。日本語を流暢に話し、サッカーと合気道が趣味の親日家でもある。


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