こんにちは。セルダル・バシャラです。お元気ですか ?
いよいよ 4 月ですね。この記事を書いている週末はちょうど桜が満開です。近頃は恵比寿ガーデンプレイスから白金まで一周し、散歩にでかけていますが、道沿いにたくさん桜が咲いていて、嬉しい気分になります。
また、先週から何名かのお客様が新しい職場でのお仕事を始められました。もちろん、新卒の皆さんも新しい生活を始める時期ですね。皆さんのご成功を心よりお祈りします。
キャリア人生は短距離的なスポット成功も必要ですが、全体的にはマラソンに近い感じです。以前勤めていた投資銀行で、新卒の後輩が「どうしよう」と不安そうな顔をしているのを見た時、何となく上記のようなアドバイスをしたことがあります。何年後かにお会いしたとき、その後輩がまだそれを覚えていて、「あのときは非常助かりました」と言ってくれました。
あなたも今もしかしたら新しい会社でのお仕事を始められたばかりかもしれません。試用期間中かもしれません。まわりに仕事に慣れている優秀な人たちが集まっていて、何となくあなただけが追い越されそうな気がしているかもしれません。そういう時でも一切不安に思わないでください。
あなたはあなたなりの優秀なところや強みがたくさんあります。そもそも、そういうところを評価され、たくさんの候補者の中からその会社に採用してもらったのではないですか ?
確かに、タフな経験もたくさんされるかもしれません。上司や先輩があなたに明確ではない指示をしているかもしれません。指導が足りないかもしれません。彼らも人間です。いろいろな悩みもあれば、足りないところもあります。彼らに何でも期待してはいけません。あなたのキャリアの責任者はあなただけなのです。
キャリア構築は常に続くプロセスです。そこで大事なのは、あなたにマッチしたブランドを作り上げることです。そのブランドを作るときの考え方を以前のコラム# 101 『 安定した高収入外資系キャリアに直結する「自分ブランディング」の 9 つの基本』をベースにご説明したいと思います。
( 1 ) 長期的なキャリア視野で、自分のバリュー、作り上げたい経済価値を明確にし、市場全体における自分のポジショニングをはっきりさせること
「自分の価値はどこにあるか ? 」と常に自分に聞きましょう。すぐ答えられなくても大丈夫です。これからきっと答えられるようになります。まずは仕事に慣れ、徐々に会社のこと、業界のこと、あなたに求められることが分かるようになります。そして、与えられた仕事を完璧に近い形でできるようになり、マルチタスクスキルが身に付くようになります。外部の取引先や重要なクライアントとも接することが増え、楽しい経験もたくさんあるでしょう。いずれはリーダーシップを任せられ、自分のスタッフも管理できるようになります。細長い道ですよね。でも、焦ってはいけません。コーランに「人間は焦るもので、すぐ手にしようとします」ということが書いてあります。産まれるまで、お母さんのお腹で10ヶ月近く待たないといけないように、成功にもそのようなプロセスが必要です。
( 2 ) 自分を他のプロフェッショナルと差別化し、あなただけにできることを発見すること
「自分の価値はどこにあるか ? 」という質問と同様、「自分は他の人とどこが差別化できるか ? 」という質問も答えていただきたいと思います。転職活動のときはもちろん、入社後も「差別化」について常に考えましょう。あなたの差別化ポイントはもしかしたら、今想像もしていないところにあるかもしれません。当社で外資系転職相談をお受けになる方々にもよく見受けられる状態ですが、自分にとって簡単で当たり前のところが、実は誰にもない重要な特徴というケースがよくあります。キャリアコーチとして、皆さんがそのような特徴に気づくようにと努めております。ヒントですが、その特徴を分かるために、自分の分析だけではなく、他者の背景の研究や会社のニーズ調査も必要です。それを深く分かれば分かるほど、他人にはなく自分にある特徴が少しずつ分かるようになります。
( 3 ) 実力主義社会においてどんどん出世し、上にいくために、自分に必要なスキルを明確にし、そのスキル取得に長期的にコミットすること
実力社会で生き残り、勝ち残るために、常に出世を考えていてほしいです。せっかく入った会社で、堅実に上に行きたいと思いませんか ? そのためには、あなたの献身性、つまり、デディケーションとコミットメントが必要です。それはまずあなたの新しいポジションについてあらゆることを学ぶことから始まります。そして、すぐそれに必要なスキルの取得に取り組みます。ネットワーキング活動で社内外の人脈を広げ、出世段階であなたをサポートしてくれる人たちと信頼関係を築きます。これらの活動でどんどん実績を出し、あなたの社内におけるポジションが固まります。上司や先輩たちがあなたのこの誠実な努力と実力に気づき、あなたを高く評価してくれます。あなたが会社にとって必要不可欠な財産となります。
( 4 ) 「成功者と同じような努力をすれば、自分もできる」というマインドセットを持つこと
成功者は、意識しているかどうかは別として、上記( 3 )に書いたような活動を常に行っています。あなたもそのような活動をすれば成功の確率が高くなります。「成功して当然」だと思ってください。実績が重なれば、自信も自動的についてきます。最初から「まるで実績を出したか」のようなマインドセットを持ちましょう。自信のない態度では、周りにもそのようなメッセージを発信してしまいます。それは皆に不安を感じさせる危険があります。たくさんの人の中からあなたが選ばれた訳ですので、あなたは会社にとってとても重要な存在です。これからもそれにふさわしいイメージを発信しましょう。
( 5 ) 5 年、10 年のキャリアゴールを決め、ロードマップを描き、その進捗を常にチェックすること
前回のコラム、# 104
『“SMART”なキャリアゴール設定のための質問力』で書かせていただきましたように、ゴールは、Specific, Measurable, Attainable, Realistic, Timely でなければなりません。ゴールを決めた上で、常にそのプログレスをチェックする必要があります。そうすれば、将来の何らかの失敗から自分を防ぐことができるようになります。「常に」と申し上げましたが、もちろん、その頻度も決めた方がいいです。1 ヶ月、半年、1 年、3 年、5 年という頻度が理想的です。5 年に達すれば、キャリアゴールそのものを再考しましょう。
( 6 ) 一日一日、「自分ブランド」向上にどのように貢献できるか、考えること
毎日自分のブランドを生きてほしいです。一昔前なら、「会社員」「サラリーマン」というあいまいなブランドでも大丈夫でした。しかし、今はそれだけでは足りない時代です。自分のブランドを決めた上で、それを毎日生きる必要があります。それを実現するために、もちろんまず自分の信念や価値に一番適しているブランドを選ばなければいけません。その「ブランド」を確立すると、次に自分の行動全てにそのイメージを投影していかなければなりません。そのブランドが本当にあなたに適しているのかを確認していくこと。ありのままの姿や自身のブランドであることに違和感を持つことなく過ごせるのかを確かめる努力は、最適なブランディングへと繋がります。
( 7 ) 途中で軌道から外れず、ひたすらブランドプラン通りに動くようにすること
自分ブランドを作り上げる上で、一貫性がとても大切です。あなたの行動を、そのブランドのあらゆる側面と特徴に合うように調整して下さい。ブランドの一側面のみを適応させる行為はあなたのブランド価値を低め、成功の可能性の芽をつぶしてしまう危険があります。一貫性を持つことで誠実さと信頼性を主張することができます。万が一転職をされる場合も、その一貫性が高く評価されます。
( 8 ) 定期的に自分のブランドを再度分析し、必要なポイントを調整すること
上記( 5 )のキャリアゴールと同様、自分ブランドの再考も大切です。1 ヶ月後、1 年後、5 年後のあなたは、今のあなたより成長しているはずです。また、自分の信念や価値、生活感、時代のニーズも成長し、成熟しつつあります。新しい目で自分のブランドを再分析しないと、自分に制限をかけてしまう危険があります。また、想定していたブランドの中で、効果的に働いていない部分もあるかもしれません。それらの問題に早期に対処し、ブランドを再び正しい軌道に載せる必要があります。
( 9 ) それらの努力で自信が向上し、いずれオポチュニティがあなたを訪れたとき、喜んで「Welcome」すること
自分ブランド構築だけではなく、転職やキャリアの全ての面で自信を持つことがとても大切です。キャリアのあらゆる面で、「自分のプロフェッショナルサービスを売り込む」必要が出てきます。売っている商品やサービスを自分で信じなければうまく売れませんよね。同じく、自分のブランドに自信を持てないのに他人にそれを信じてもらうことは、不可能に近いです。もしかしたら、その他人があなたがまだ気づいていないあなたの優れた特徴を見抜いているかもしれません。その場合は、残念ながら安い年収で雇われてしまいます。本格的に高い年収をもらいながらやりがいのある仕事をしたければ、まず自信を持ちましょう。自信を向上させる自己投資をしましょう。自信さえ持っていれば、実績もどんどん上がり、出世も自然とついてくるものです。
ときどき乗り越えないといけない壁があっても、ビジネスライフはあなたを成長させる機会をたくさんもたらしてくれます。楽しい素敵な出会いもたくさんあります。それを更に充実させる努力を是非今すぐ始めましょう。
ではまた。
セルダル・バシャラ