外資系オンラインコーチング

# 82  30 代、40 代での高収入転職には正確な市場価値評価が大切

こんにちは。セルダル・バシャラです。お元気ですか ? 春の素晴らしい天気は続いていますね。


皆さんはまだお気づきになっていないかもしれませんが、実は、景気回復にも春のよい風が吹きはじめています。


先週同じ日に、3人のお客様から「内定をもらった」というご報告をいただきました。一人は夜中を過ぎてからですが(笑)。2 月末に掲載した「 40 代でも- 50 代でも再スタートを楽しみましょう」 というタイトルの記事を書くきっかけとなった 45 歳の女性の方もその一人です。


前の会社の方針と自分の意見が合わず、長年お勤めになった会社をやめてから、当社の「外資系転職相談」をお受けになりました。その後、コーチングプログラムをご受講になり、自分の経験を他でどう活かせるかを深く分析されました。


日本人は「どんなに優秀でも謙虚で威張らない」素晴らしさをお持ちです。「Oh my God!」と言いたいぐらい素晴らしい実績をお持ちでも、「こんな私でも仕事見つかりますか ? 」という質問をされるお客様が大勢いらっしゃいます。


たとえば、マーケティング担当のとても優秀なマネージャーがいるとしましょう。そのマネージャーは自分の会社の強み、そしてお客様にできる貢献を一生懸命掘り出し、お客様に正しく伝えるために全力を尽くしますよね。しかし、同じマネージャーがいざ自分のことを紹介することになると、「 X 社で 10 年間マーケティングを担当してきました。」としか言いません。こちらで一生懸命実績を掘り出して、それがどんなに素晴らしい実績か本人に伝えると、「そんなのは当たり前」としか言わず、自分を非常に過小評価しがちです。


話は変わりますが、ゴールドマンサックスにいたときの人事評価の面白いできごとを思い出しました。


社員の皆が、本人を含む皆を評価するというシステムがありました。日本人はとても控えめで、お互いもあまり褒めすぎず、自分も欠点やその改善策を中心に評価していました。その結果、皆さんの出世は世界のどの拠点よりも遅くなっていました (笑)。


日本はアメリカと違って、同じ会社の同じポジションでも、人によって経験がまったく違うことがあります。なぜならば、はっきりしたジョブディスクリプションがないからです。また、ジェネラリスト中心の会社の場合、その会社にずっといるという感覚で何でもさせられてしまうことも珍しくありません。そのため、いざ転職しようとすると (あるいはせざるを得なくなってしまうと) 自分の力は世の中でどれほど通用するか戸惑ってしまいます。

20 代はまだ第 2 新卒やポテンシャル採用では通じますが、30 代、 40 代になってしまうと、急にパニックになりがちです。自分の本当の価値を理解していないために、「しょうがない」と思い、前の年収をかなり下回るオファーに 「Yes!」 と言ってしまいます。


そうならないための解決策はあります。それは自分の市場価値を徹底的に分析することです。あなたが今まで積んできた経験は世の中でどう評価されているか、その経験を活かしてこれから何ができるか、それを一番高く評価するのはどのような企業か、徹底的に調べましょう。


もしかしたら、「やりたい仕事なら年収は若干下がってもよいのではないか ? 生活に支障がなければしばらく我慢してもいい。一生懸命がんばれば、きっと将来また上がるだろう。」というお考えをお持ちかもしれません。


しかし、そう簡単にはいきません。40 代で 1200 – 1300 万円ぐらいの年収をもらっていたのに、転職するたびに給料が下がり、50代になったら 600 – 700 万円しかもらえなくなっているという話をお客様からよく聞きます。


また、年収が下がれば下がるほど、任せてもらえる仕事の範囲もせまくなってしまいます。また、大手企業から小さいベンチャーに転職してしまうと、給料が下がり、仕事量が増える一方、関る仕事の規模も以前と比べ小さくなりがちです。


例えば、あなたが今 45 歳で、神様が健康を与えてくれて、あと 20 年働けるととしましょう。転職するたびに年収が毎年 300 万円下がってしまったら、 20 年で 6000 万円にもなります。 6000 万円でどんなことができるか考えてみてください。中古マンションを 2 件も買えるし、将来の年金準備にもなりますよね。お子様がいらっしゃれば、留学資金に使えます。勿論、あなたの自己投資にも使えます。
趣味があれば、仲間と一緒に自由にその趣味を楽しめます。もしかしたら、いつか世界旅行をしたいかもしれません。その資金源にもなります。


当社のお客様に 50 代後半に独立企業したいと考えている方も珍しくありません。ご存知のように、起業時には資金力に加えて人脈も大事です。いい会社で高収入の仕事をしていれば、資金も人脈も同時に手に入るかもしれません。一石二鳥ですね。


先ほど申し上げた 45 歳の女性の方も、最初は自分の優秀さに気づいていませんでした。また、市場価値が分からないままいろいろなところに相談していたため、思うような良い返事をもらえませんでした。しかし、少し準備しただけで運命が変わり、嬉しい結果に繋がりました。前の会社と違う業種の有名企業に挑戦したところオファーをもらいました。よい金額のオファーで、「違う業種だから年収が下がると思っていたので嬉しい」と言ってくれました。お子様の将来もかかっていたので、私も採用された話を聞いたときとても嬉しかったです。


あなたにもきっとそのような可能性の宝がいっぱいあるはずです。今企業からどんな反応をもらっていても、積極性と笑顔を失わないでください。アプローチを変えれば、結果も急に変わるかもしれません。


あなたが今まで一生懸命築いてきたキャリアではありませんか。そんなに簡単に捨ててしまっていいのですか ? 2 – 3 ヶ月の準備を惜しんで、安い給料での転職を認めてしまって大丈夫ですか ?


神様が人間に与えてくださっている慈悲は無限です。それをあなたにも味わって欲しいのです。みなさんにそれを人間や自然のために使ってもらいたいのです。あなたはその管理を任せられています。その慈悲をどれぐらい受けたいかはあなた自身が決めることです。どんなにたくさん受けても神様の財産は減りません。


あなたやあなたの大切な家族に足りる分、この世を楽しむために使いたい分、将来のためにとっておきたい分、そして、社会貢献・自然保護のために使いたい分、全部神様に求めてください。その慈悲を受けるほど神様は嬉しくなります。


謙虚になりすぎず、決して傲慢にはならず、中立に正確に自分の市場評価をしましょう。そして、もっともやりがいがあり、もっとも自分の価値を評価してもらえる仕事を探しましょう。

ではまた。

セルダル・バシャラ


<<前のコラム  |  次のコラム>>

  • セルダル・バシャラ e-Rirekisho.com代表
  • トルコ・イスタンブールのボアジチ大学にてエンジニアリングを専攻し、トルコホンダ工場の立ち上げに携わる。その後、来日し国際大学にて MBA を取得。ゴールドマンサックス、i2 テクノロジーズにてマーケティング・ビジネスプランニングに従事した後、国際開発コンサルティングファームやメーカーにて数々の国際プロジェクトに参加。その後、自らの外資系企業への勤務経験、転職経験と業界知識を元に、外資系転職のコンサルタントとして独立。日本語を流暢に話し、サッカーと合気道が趣味の親日家でもある。


〒150-6018 東京都渋谷区恵比寿 4-20-3
恵比寿ガーデンプレイスタワー 18 階
HP: http://www.e-rirekisho.com e-mail: info@e-rirekisho.com
Mr.セルダルに直接お便りしたい方はこちらから