| MBA 留学生気まぐれ受講レポ |
【編集部より】
引き続き Study Trip の模様をレポ。Yoda さんが今回訪れたのは IBM と Priceline です。
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Trip の二日目午前中は、IBM の研究開発室にて、最新のテクノロジーとマーケティングの融合についてのセッションを受けた。
最初に室内のディスプレイを見学。壁やガラスに映像を映し、なおかつそれをタッチ可能にする技術があり、店舗内での広告・カスタマーサービス・在庫チェックなどへの応用を考えているという。
また、音声認識し、かつ翻訳してくれるソフトウェア、音声認識+応答のカーナビなどを見学したが、だいぶ前に音声入力パソコンで失敗した時代に比べ多少マシになった程度の正確度だと感じた。まだまだ実用には耐えないだろう。
いずれにせよ感心したのは、研究開発とマーケティングをつなぐ、テクノロジーインキュベーション専門のタスクフォース部隊を持っていること。この部隊はテクノロジーの目利きを行い、業界を観察し、研究開発部門の中の有望な技術にスポットをあてて事業化し、マーケティングへの橋渡しをする。
その後、マーケティング・コミュニケーションのバイス・プレジデントに話を聞いた。IBM は PricewaterhouseCoopers 傘下の PwC Consulting を買収してコンサルティングチームを持っているが、どうしても IT にイメージが偏りがち。しかしもっとビジネス・コンサルティング寄りの事業展開にシフトさせるため、そういうイメージでのコミュニケーション展開を近々始めるという。キャッチコピーや放送予定の CM まで見せてもらった。
質疑応答になったので、「せっかく IT に強いブランドエクイティ、ポジションを持っているのに、ビジネス寄りにシフトすることでそのポジショニングを弱めることにはならないか ? ビジネスコンサルティングでマッキンゼー等と真っ向から競合する気か」と質問してみた。答えとしては、ビジネスコンサルのイメージを打ち出しても IT に強いイメージは弱まらないというリサーチの結果が出ている。マッキンゼーのような戦略コンサルは目指さず、 IT とビジネスコンサルをうまくバランスをとったイメージを目指す、とのこと。
午後は Priceline.com へ移動。ベンチャーキャピタルがいくつか入っているビルのミーティングルームで、同社のマーケティングについてジョンソン・スクールの卒業生からレクチャーを受けた。2 年ほど前に卒業したばかりだがすでに CMO (最高マーケティング責任者)。
Priceline というと、逆オークション方式でビジネスモデル特許を取り、アイデアマンのジェイ・ウォーカー率いるドットコムバブルの寵児、というイメージしかなかったが、現在はトラベル関連事業にフォーカスし、 Expedia や Orbitz と激しく競合しているらしい。特許は 20 年有効なので、その間それを武器にしたビジネスを行っていくのだろう。
ただ、ドットコムバブル期にはあらゆる事業領域への進出を構想し、まさに商売のあり方を変えるのではと期待された Priceline が、フライトチケット売りの手数料ビジネスをやっているのは、現実的かもしれないが寂しい気がする。インターネットの特質を最大限に生かしたようなこのモデルは、もっと応用され、社会に対し大きな経済価値をもたらすようなことになってもおかしくないのではないか。個人レベルの嗜好にあわせたサービス提供、カスタマイズ、広告が進んでいく中、究極の価格差別が Priceline モデルによって作られるチャンスはないのか、そんなことを考えた。むしろ C2C にこそ力を発揮するモデルなのかもしれない。
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