# 28 ■ MBAの就職先、サラリー( 2 ) 日本人 MBA の場合
【編集部より】
Yoda さん卒業おめでとう ! 最終回の今回は、日本人 MBA 修了生の就職先・就職活動やサラリーについてレポしていただきました。特にこれから留学を考えている方は必読です !
以前のエントリで MBA の一般的な就職先、サラリーについて軽く触れたが、今回は日本人にフォーカスした話をしてみたい。
折りしも、先週、ジョンソンスクールの 2006 年卒業見込みの学生たち(つまり僕の同期)の就職活動の中間報告がなされた。それによると、アメリカの生徒がゲットした平均サラリー約 93,000 ドルに対し、インターナショナルの生徒、つまりアメリカ以外の生徒の平均は 97,000 ドルを越えていた。これは結構びっくり。例年、インターナショナルのほうが若干低い数字になるから。原因はよく分からないし、まだ最終的な数字が出揃っているわけではないので何ともいえないが、インターナショナルの生徒のサラリーも負けていない、ということだけは言えるのではないだろうか。
日本人 MBA の場合、まず私費と社費によって大きく事情が異なる。社費派遣の場合、まず職探しに対する切迫感はないわけで、その上会社と何らかの契約(例えば卒業後数年は辞めないとか)を結んでいる場合が多く、転職活動に対するハードルとなっている。あくまで肌感覚だけれど、社費派遣にもかかわらず転職、というケースは全体の 2 割またはそれ以下ではないだろうか。
一方私費のケースだと当然就職活動をするわけだが、これもアメリカ国内での職探しと日本での職探しで事情が異なってくる。アメリカでの就職というケースもないわけではないが、少数派。日本に限らずインターナショナルの生徒は、アメリカ国内でのサマージョブ、フルタイムともに「比較的」獲得に苦労している印象を受ける。英語の問題もあるし、企業側としても余程、「これからいよいよグローバル展開」みたいな段階でない限り、アメリカ人 MBA を差し置いて採用する理由が少ないのだろう。当然、職種と個人の能力次第であり、平気で職を見つける者も多いのではあるが。
また、たとえ就職したとしても、インターナショナルな生徒がアメリカ国内、本社中枢においてのし上がっていくのは非常に難しい、という話もある。「 Glass ceiling 」つまり、昇進の際の見えない壁のようなものがインターナショナルな生徒にはある、と。まあ、実際に自分で確かめたわけでもないので何とも言えないが。
日本で就職する場合、いかに就職活動するか、という話になる。 MBA を採用する多くの企業が、アメリカまで来て採用活動をしている。また、一部のコンサルティングファームの場合、個別に渡米し、ニューヨークやボストンなどの大都市でインフォメーション・セッションを行う場合もある。そこでは基本的にコンサルティングファームの内容説明と懇親会が行われるが、その機会に面接 ( サマージョブ・フルタイム共に ) を受けることができる場合もある。たいてい、一回では終わらず、次のラウンドへという形になり、日本に帰国して面接を受けたりする場合もあるようだ。
同じ高校出身の先輩が今、某 MBA の 2 年生で、先日メールをやりとりしていたら、某プライベート・エクイティへ就職を決めたとのこと。
就職先は、依然としてコンサルティング、投資銀行が人気だが、最近のトレンドとしてプライベート・エクイティやベンチャーキャピタル志望も多いようだ。ただ、一般的な人気を追っても当然意味はなく、自分の将来と現在のキャリアプランをしっかり考えて選択する必要がある。そういう意味では、ビジネススクールはそれをしっかりとやっている人間がまわりにたくさんいる環境なので、参考になるし、刺激にもなる。
しかし、だからといって「とりあえず将来設計は留学してから考えよう。 2 年もあるし」は結構危険。ゆっくり考えている時間は想像以上にないので、就職活動を考えている方はご注意。