# 13 中国語で挨拶しよう
中国語で挨拶の言葉は「ニイ・ハオ ! 」と言います。そのほかにもいろいろな言い方がありますが、この言葉は時と場所を選ばない便利な言葉で、いつでも気軽に使うことができます。相手が目上の人の場合は、少し発音が変わって「ニン・ハオ ! 」と言います。漢字で「ニイ」という漢字の下に「心」を付け加えると、「ニン」という発音に変わり、尊敬語になります。これを指して中国の尊敬語には「下心がある」と皮肉る人がいます。ちなみに、中国語の簡体字で「愛」という字には、日本語の漢字にはある真ん中の「心」を書きません。これをもじって、中国の愛には「心が無い」と冗談を言う人もいます。
たどたどしくても、日本人が中国語を話せば、中国人は喜びます。恥ずかしがらずに、ぜひ中国語の挨拶に挑戦してみましょう。「ニイ・ハオ」(こんにちは) のほかに覚えていただきたい中国語会話の言葉として「シエ・シエ」(謝謝) があります。これは「ありがとう」という意味です。また、日本人が多用する「すみません」とほぼ同じように用いられる中国語として「プハオ・イース」(不好意思) という言葉もあります。たとえば贈り物をもらったときに、「すみません」という意味で「プハオ・イース」と言います。
中国での挨拶は欧米と同じく握手をします。日本人の多くはお辞儀をしてしまうのですが、中国の人たちから見ると日本人がやたらペコペコ頭を下げる態度は、まるで謝っているように見えるらしく、「威厳に欠ける」という陰口をよく耳にします。特にビジネス交渉の場であれば、過度のお辞儀は避けて、笑顔で胸を張って堂々と握手するように心がけましょう。
握手のあとは名刺交換ですが、中国で名刺交換の習慣が始まったのは 1980 年代からで、まだ日本のようにきちんとした交換の作法が無いように思えます。たとえば、うやうやしく両手で名刺を受け取る人もいれば、皆の名刺を集めて束ねて渡したり、テーブルの上に名刺を放り投げたりするケースもあります。面談中にガムを噛みながら話す人もいます。こういうことをいちいち気にしていては中国ビジネスは始まりません。ここはグッと我慢が必要です。
日本人が「同じ漢字だから問題ないだろう」と考えて日本の名刺をそのまま中国で使用すると、あらぬ誤解を生むこともあります。日本の名刺の裏側はたいてい英文表記になっていて、姓と名がひっくり返っていますが、中国の名刺では英語表記でも姓名の順はひっくり返りません。姓と名の読み方を逆さまに覚えられてしまう可能性があります。
しかも漢字は同じでも、ローマ字で書く発音は日本語と中国語ではまったく違います。たとえば「フー・チンタオ」とは「胡錦涛」の中国語読み、「ウェン・チャーパオ」とは「温家宝」のことです。
さらに複雑なことに、日本語の漢字と中国語の簡体字は形が似ていても、実はまったく別の文字ということもあります。たとえば、中国東北地方の都市「瀋陽」は「シェンヤン」と読みますが、中国人の姓に多い「潘」という名字は「シェン」ではなく「パン」と読みます。「瀋」と「潘」はよく似ていてもまったく別の字です。同時に「瀋陽」は中国の簡体字では「沈陽」と書きますが、日本語の「沈黙」を簡体字で書くと「●黙」と書きます。 ●=さんずいに冗
また、日本人の姓に多い「畑」、「辻」、「榊」や、名前に使われる「夕」などの漢字は中国語にはもともと存在しません。たとえば「川畑」さんであれば、中国人は「川火田」さんという風に、漢字を分解して呼びます。やはり中国で使う名刺は中国式に中国で印刷されることをお勧めします。
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