
前回のコラムでは面接で好印象を与えるポイントについてアドバイスさせて頂きましたが、今回は、面接から採用に至るステップと、私が紹介して採用が決定したケースについてご紹介させて頂きます。
- 面接から採用決定に至るステップ -
私のように人材紹介を担当する者が応募者を企業に紹介する場合の一般的なステップは以下の通りです。
1) 企業が必要とする人材の条件を確認して応募者を集める (方法は WEB 、自社・提携会社のネットワークによる等、様々な方法によります)
2) 応募希望者の履歴書を入手して、募集条件に合致しているか否かを確認する(何故か条件に合わない応募もあります)
3) 応募条件を満たしている候補者と面談して本人の希望する条件等を確認すると共に、本人の人柄や日本語によるコミュニケーション能力等を把握し、企業にアピールできるポイントを見つけ出す (遠隔地に住んでおり、企業での面接前に面談することが難しい候補者の場合は、電話やメールでこれらの情報を集めます)
4) 企業の採用担当者に候補者の履歴書を送って面接日程の調整を行う
5) 1~2 回の面接を実施して、最終面接をクリアーできれば採用が決定
これまでに就職が決定した人は、何れも面談の際に「この人であれば採用してもらえる可能性が高い」と直感的に感じた人です。共通しているのは、(1) 就職に対する真剣さ、(2) 自分の将来についての明確なビジョン、そして (3) 企業にアピールできるものを有していることであると思います。
私が、面談で採用の可能性が高いと判断した人については、企業の採用担当者に履歴書を送る際に、アピールできるポイントを一緒に連絡することができます。人材紹介会社を経由して企業に応募する場合は、まず、担当者に自分を良く理解してもらうことが重要です。というのは、人材紹介担当者と企業の採用担当者に一定の信頼関係が構築されている場合は、一次面接の際に有利となることが多いからです。つまり、これが人材紹介会社を経由して応募するメリットでもあるとも言えます。
- 採用担当者を味方にできれば -
外資系企業の場合は事業部門が直接人材を募集して面接する場合もあるようですが、日系企業の場合、通常は人事・総務部門の採用担当者が面接の窓口となります。また、規模の小さい会社では最初から採用の決定権を持つ役員クラスの人が面接をする場合もありますが、一般的には少なくとも 2 度の面接があると考えた方が良いでしょう。
一次面接は人事・総務部門の採用担当者が同席して行われることが多いのですが、ここで採用担当者に好印象を持ってもらえると、次回以降の面接に非常に有利となります。一次面接の評価や合格理由は次の面接の面接官に伝達されますが、この際に大勢の応募者と接している採用担当者からの情報は一般的にかなり重視されると考えてよいでしょう。あなたに好感を持ってくれる採用担当者が二次面接以降も立ち合ってくれるのであれば更に好都合です。
例えば、あなたが面接官から難しい質問をされて回答に困った場合には助け舟を出してくれたり、あなたのアピールポイントを印象付けるための質問をしたりして、あなたの味方になってくれるのです。人材紹介担当者に加え、企業の採用担当者を見方に出来れば採用が決定する可能性は非常に高いと言えます。
- 面接でのトラブル ~面接時間に遅れる !~ -
私が経験した面接時のトラブルをご紹介します。先日、JR の車両トラブルで候補者が面接時間に遅れるという「事件」が発生しました。候補者は中央線沿線に住んでおり、十分に余裕をもって自宅を出たのですが、中央線の車両故障で乗っていた電車が 30 分近く遅れ、更に乗り換えた山手線もドアの点検のために途中駅で止まるというトラブルが重なってしまいました。結局、面接会場に到着した時は開始時間を 20 分過ぎていました。
幸い、面接開始の 15 分ほど前に本人から私の携帯電話に連絡が入りましたので、採用担当者と面接者には状況を理解してもらうことができましたが、この面接は役員による最終面接でしたので、本人は相当焦ったのではないかと思います。このような状況に遭遇した場合、あなたはどんな行動をとるべきでしょうか ?
このケースのように仲介者 (私) が居る場合も、皆さんが直接企業とコンタクトして面接を行う場合も同じです。まず、第一にしなければならないのは、面接開始時間前のできるだけ早いタイミングで「遅れる理由」と「何分くらい遅れるか」を関係者に連絡することです。その後、連絡した時刻から更に遅れる場合にはタイムリーに連絡をとってください。
これと似たトラブルは皆さんが就職してからも発生する可能性があります。そのような場合は、まず冷静になって、「関係者に伝えなければない情報 (=関係者が欲しがっている情報) は何か ?」を判断し、必要な情報をできるだけ早く、かつ正確に連絡することを心がけて下さい。
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執筆者 天田 恭司 Profile 1980年 一橋大学社会学部卒業、日本電気株式会社(NEC)入社。人事第二部海外人事課などを経て、1988年 初代の北京人事総務駐在として北京駐在員事務所に赴任。1994年に帰国、人材開発部国際人事部人事課長、NECラーニング株式会社の経営研修本部グループマネージャーなどを歴任。 中国勤務経験を活かすべく、2006年に株式会社国際交流センターに転職。営業推進部長として既存事業の新規顧客開拓を行う営業全体を統括する傍ら、中国人材活用ビジネスの立ち上げも受け持つ。本コラムでは、日本企業に直接ヒアリングを行える立場から、企業のリアルな本音やニーズを紹介していく予定。 ■ コラムに関するご意見・質問・転職体験談はこちらへお送り下さい ! Mail to: marketing@daijob.com |
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