
今回は面接をうまく展開して、あなたを面接官に十分に理解してもらい、好印象をあたえるためのポイントについてアドバイスさせていただきます。
- 面接の開始 -
面接は、通常は面接官があなたに志望動機等を語らせることにより、または、履歴書に記載された内容に関して質問することにより始まることが多いと思います。どんな形で面接が始まっても良いよう、十分な準備を行っておきましょう。志望動機等の一般的な質問を除くと、面接官の質問は皆さんが書いた履歴書の内容に基づくものが多くなります。その意味でも履歴書の内容は非常に重要なのです。
さて、面接官にあなた自身を最大限にアピールして高い評価を得るにはどうしたらよいでしょう。人間のコミュニケーションで最も大きな要素は、服装・表情・ボディランゲージ等の視覚的なものといわれています(Daijob HP 参照 「これで完璧 ! 外資の面接準備編」 )。面接での会話の内容はもちろん重要なのですが、非言語的な要素も重要であることは知っておいて下さい。
あなたが話すときは質問した面接官の目を見て、大きな声で話しましょう。日本人は相手の目を見て話すのが苦手な人もいますが、あなたが目を見て真剣に話しをすれば、面接官もそれに応えてくれ、コミュニケーションで非常に重要な「信頼関係」が築けるはずです。信頼関係が形成されている状況とは、簡単に言うと「相手と場を共有している感じ」、「一緒に居る感じ」、「波長が合っている状態」です。面接の前半で面接官との間でこのような信頼関係が築ければ、面接は半分成功したといっても良いでしょう。
- 面接の展開 -
さて、あなたは限られた面接の時間内で、自分がどれだけその会社に入社したいか、自分の能力がどれほど高いか等を面接官に伝えなくてはなりません。そのためには、自分のアピールしたい点(自分の長所、応募した職種に必要な能力、経験等)をうまく説明する必要があります。自分のアピールしたいことを面接官に伝えるためには、面接官に、そのことについて質問してもらうのが最も効果的な方法であると思います。あなたが意識的に面接の展開をコントロールできれば、面接で言いたいことを言い、伝えたいことを伝えることができるのです。
具体的な例で説明しましょう。例えばあなたが 「中国の A という会社で貿易関係業務の経験があり、応募している職種が海外営業」 だとします。当然、履歴書にもそのことを記載していますが、履歴書の限られた文字数では十分にアピールできないので、あなたは面接でさらに詳しく説明したいと考えています。面接の自然な流れの中であなたはこう言います。
「私は中国の A という会社で、B 製品のアジア諸国への拡販業務を担当していました。その会社で 2 年間勤務しましたが大変貴重な経験をしました。その経験を御社(おんしゃ)で生かせるのではないかと考えています。」
少し勿体をつけた言い方ですが、面接官とあなたとの間に、上記で述べたようなコミュニケーションの信頼関係が構築できていれば、
「面接官その貴重な経験について、具体的にもう少し詳しく聞かせてください」 と言ってくれるでしょう。
こうなればしめたもの。あなたは自分がアピールしたいこと、例えば、厳しい価格交渉を苦労して乗り越えて大きな注文を獲得したことや、ビジネス英語ができる人であれば、その交渉を英語で行ったこと等について思う存分アピールして下さい。
面接がある程度進むと、面接官の関心がどこにあるのかが何となくわかる場合があります。面接官の関心がありそうな事項で自分がアピールできることがあれば、その質問をしてもらうようにあなたが面接の展開をコントロールすることが可能なのです。これができれば面接官とのコミュニケーションが非常にスムーズとなり、面接官にあなたを十分理解してもらうことができ、結果としてプラスの印象を与えることができるでしょう。
- あなたから面接官への質問 -
さて、面接の終了時間が近づくと面接官に「何か質問や聞いておきたいことがありますか ?」と聞かれることが多いはずです。面接官があなたの全てを知っていないのと同じで、あなたも応募した会社や応募した職種の業務内容の全てがわかっているわけではありません。面接官に質問する事項は幾つか準備しておきましょう。
面接が非常にうまく展開して、あなたの熱い思いやアピールしたいことを十分に伝えられたと思われる場合は、単にわからないことを聞くだけも良いのですが、できればあなたの意欲や積極性を印象付ける質問も準備しておきましょう。例えば「私はベトナム、ミャンマーとのビジネス経験が有り、知人も大勢おります。御社でもこの経験と人脈を生かしたいと考えていますが、この地域との取引はありますか?」といった質問ができれば面接での好感度は更に高まるでしょう。また、面接でのアピールが少し足らなかったと思われるような場合には、こうした質問である程度挽回することもできると思います。
面接が終了したら、自分の面接のために時間を割いてもらったことに対する謝意を述べ、丁寧に会釈をして面接会場を出ましょう。後は結果を待つのみです。
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執筆者 天田 恭司 Profile 1980 年 一橋大学社会学部卒業、日本電気株式会社 (NEC) 入社。人事第二部海外人事課などを経て、1988 年 初代の北京人事総務駐在として北京駐在員事務所に赴任。1994 年に帰国、人材開発部国際人事部人事課長、NEC ラーニング株式会社の経営研修本部グループマネージャーなどを歴任。 中国勤務経験を活かすべく、2006年に株式会社国際交流センターに転職。営業推進部長として既存事業の新規顧客開拓を行う営業全体を統括する傍ら、中国人材活用ビジネスの立ち上げも受け持つ。本コラムでは、日本企業に直接ヒアリングを行える立場から、企業のリアルな本音やニーズを紹介していく予定。 ■ コラムに関するご意見・質問・転職体験談はこちらへお送り下さい ! Mail to: marketing@daijob.com |
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