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# 8  面接日程が決まったら

- 面接日程が決まったら -


さて、あなたが履歴書を送った会社の面接を受けることになったら、面接当日までに準備しなければならないことが幾つかあります。幸い、Daijob のホームページに面接の準備・実践に関するサイトがありますので、まずこれを見てみましょう。日本の外資系企業への転職希望者向けの情報として掲載されていますが、皆さんが面接を受ける際にも参考になると思います。


   ・これで完璧! 外資の面接 準備編
   ・これで完璧! 外資の面接 実践編


面接についてのポイントが理解できたら次は面接を好ましい展開するための準備です。当たり前のことですが、まず、あなたが応募した会社と募集職種、業務等についてできるだけたくさんの情報を集めて下さい。また、何故その会社への入社を希望するかも、きちんと説明できるようにしておいて下さい。


私が就職を斡旋したある中国人は、応募する会社が「大企業で安定している」ことを志望理由の一つにあげていました。確かに大企業であることは応募を決定する要素の一つですが、面接で志望理由を聞かれた際にこの理由を言ってもあまり評価されないでしょう。むしろマイナスの印象を与えてしまうことが多いのではないかと思います。皆さんの能力、経験、保有している知識等が最大限に発揮できる可能性がある会社であることや、自分の希望する仕事ができる会社であることを、その理由も含めて語れるようにしておきましょう。


尚、面接当日は指定された時間に絶対に遅れないよう、面接の場所を確認しておくことも重要です。面接を受ける会社のホームページや WEB の地図検索等で調べた地図を印刷して、できれば事前に面接を行う場所に足を運んでおくと良いでしょう。また、電車や地下鉄が事故等で遅れることもありますので、時間の余裕を持って会場に向かってください。


- 面接官は応募者の何を見ようとするのか -


さて、いよいよ面接です。私は以前勤務していた NEC では人事・総務部門に在籍していましたので、大学生の面接に何度か立ち会う機会がありました。私自身が面接官として、一次・二次面接を行ったこともありますし、事業部門の責任者による最終面接に人事部門として立ち会ったこともあります。


最後に面接官を務めたのは 10 年近く前のことなので、面接のやり方は昔と随分変わっているかもしれません。しかし、面接官が「この応募者が入社したらどんな活躍をしてくれるのか」、また、「どんな潜在能力を持っているのか」を、面接を通じて見極めようとするのは昔も今も変わらないと思います。ですから、通常は応募者にできるだけ多くを語らせることによって、応募者の能力や人間性等を知ろうとするのです。


私は、面接時の応募者とのやり取りを思い出しながら、自分の部下にしたいかどうかを評価の際の要素にしていました。面接で高い評価を得られるかどうかは、面接官にどれだけ好印象を与えられるかにかかっているといっても過言ではありません。


- 面接官の質問の意味がわからなかったら -


さて、面接が始まると面接官は様々な質問をしてあなたの能力や人間性を判断する材料を見つけようとします。第 3 回のコラムで、「日本はハイコンテクスト文化が最も発達した国」であることをご紹介しましたが、面接官の中には比喩的な表現が好きで、あなたが良く理解できない質問をする人がいるかもしれません。面接官の質問が良く理解できないまま答えてしまうとポイントのずれた回答になってしまい、面接官に好ましくない印象を与えてしまうおそれがあります。日本で就職しようとする皆さんの日本語レベルはかなり高いと思いますが、ビジネスで使う日本語は、就業経験の無い人には理解しにくい場合もあります。もし面接で質問の意味が理解できなかった場合は必ず面接官に確認を行ってください。


日本の諺 (ことわざ) に「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」(きくはいっときのはじ、きかぬはいっしょうのはじ) があります。これは「解らないことをその時点ですぐに聞けば恥ずかしい思いをするのはその時限りだが、解らないことをそのままにしておくと、結局さらに恥ずかしい思いをすることになる」という意味です。


これは入社してから仕事をする際にも当てはまります。良く理解できない曖昧な部分をそのままにして仕事をすると、大きな失敗の原因になってしまうこともあるのです。応募者が日本人以外の場合、面接官は、入社後の日本人とのコミュニケーションがうまく行くかどうかを心配しています。むしろ、解らないことは解らないとはっきり言った方が、面接官に安心感を与える場合もあると思います。


次回は面接をうまく展開して、あなたを面接官に十分に理解してもらい、好印象をあたえるためのポイントについてアドバイスさせていただきます。


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執筆者 天田 恭司  Profile

1980 年 一橋大学社会学部卒業、日本電気株式会社 (NEC) 入社。人事第二部海外人事課などを経て、1988 年 初代の北京人事総務駐在として北京駐在員事務所に赴任。1994 年に帰国、人材開発部国際人事部人事課長、NEC ラーニング株式会社の経営研修本部グループマネージャーなどを歴任。

中国勤務経験を活かすべく、2006年に株式会社国際交流センターに転職。営業推進部長として既存事業の新規顧客開拓を行う営業全体を統括する傍ら、中国人材活用ビジネスの立ち上げも受け持つ。本コラムでは、日本企業に直接ヒアリングを行える立場から、企業のリアルな本音やニーズを紹介していく予定。

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