
~ 自己紹介 中国との馴れ初め ~
初回の今回は、自己紹介をさせていただきます。
私が大学に入学したのは1976年で、日中国交回復から3年半ほど後でした。中国の歴史が好きで、もっと中国を知りたいという思いから、教養課程での外国語は迷わず中国語を選択しました。この選択が自分の将来に影響するとは当時、夢にも思いませんでした。
1980年、大学を卒業しNECに入社。人事部の海外人課で5年勤務した後、横浜事業場の勤労部門に異動して3年目のある日、上司から「北京に駐在してもらうことになったので準備をするように」との指示を受けました。約3ヶ月の準備期間を経て、1988年8月にNECの初代の北京人事総務駐在として北京駐在員事務所に赴任。当時、日本人駐在員が約10名、中国人社員が約20名、総勢30名の組織でした。
中国語は大学で学んだことはあるものの殆ど忘れていたため、赴任してすぐに「北京語言学院(現在の北京語言文化大学)」の外国人留学生クラスに入学。中国語との奮闘が始まりました。授業は全て中国語。最初は先生の言っていることが殆ど判らず不安になりましたが、2ヶ月程経ったころから授業内容が少しずつ判るようになり、何とか仕事で使えるレベルの中国語を身に付けることができました。
北京では主に駐在員事務所の人事・総務関係業務と、など、NECと中国の合弁会社設立の設立準備関係業務を中心にを担当しました。当時の中国では、合弁会社の設立・登記に関する法律が依然として未整備だったため、合弁会社設立の交渉は日中双方の利害が正面から衝突する大激論の連続。タフな交渉を経験しながらも、次々に合弁会社は増え、当初は3社の設立予定が6年の駐在を終え帰国した1994年8月には7社になっていました。帰任後、2年間は人事部門で中国の合弁会社支援関係業務を担当しましたが、その後中国とは殆ど関係の無い仕事を担当していました。
~ 再び、中国との出会い。中国人材に注目 ~
2005年の秋10月に「今後、中国関連の事業展開を強化しようとしている会社があるが、中国勤務経験を生かしてみないか」という大学の先輩からの紹介を受け、昨年の2006年3月に26年間勤務したNECを退職して現在の会社(株式会社国際交流センター)に転職しました。
現在の仕事は外国語サービス・人材サービスの新規顧客開拓ですが、お客様を訪問して殆どの会社で話題になるのが人材不足です。日本は人口減少時代に入りましたので、今後、人材不足は更に顕著になります。となると、自然の成り行きで日本の人材不足を補うのは外国人ということになりますが、では、どの国の人が良いのでしょう?私は地理的にも近く、留学生数が最も多い中国人が最適ではないかと考えています。中国で勤務した6年間に大勢の優秀な中国人と知り合うことができましたし、私が中国で面接してNECに推薦した技術者が、入社後に高い評価を受けているという事実もありました。
幸い、現在の会社で、中国人材の日本企業への紹介を大規模に展開しようという計画があり、ここ数ヶ月、多数の企業の人材需要と、中国人の採用についてのご意見を伺ってきました。
~ 人材不足時代、企業は、外国人の採用に前向き。 ~
さて、先ほども申しましたが、これからの日本は人材不足の時代に入ります。
昨年あたりから景気が上向き、企業も積極的に人材獲得に乗り出し、大学卒業者や若い人の採用活動が活発化していますが、目標人数が採用できない企業も増えています。人材不足を補うため、外国人の採用に前向きな会社は多いので、日本語の語学力がある外国人の方、特に技術力のある方は、日本企業への就業の機会は増えています。
ただ、残念なことに、中国人の採用となると若干の懸念を口にする会社も多いのが事実です。その理由の多くは、「採用して、苦労して育成しても、直ぐに辞めてしまって定着してくれない」ことにあるようです。
そのような意見が出される背景はいくつか考えられますが、最大の理由の一つとしては、中国人と日本人の国民性(具体的には「勤労観」)にかなりのギャップがあることが挙げられると思いますではないかと思われます。また、日本企業における一般的な業務遂行のプロセスが他の国々と少し違っている点も影響していると思われます。この点については、次回のテーマを『日中の勤労観の違い』として、詳しく説明したいと思いますので、ご期待ください。
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執筆者 天田 恭司 Profile 1980 年 一橋大学社会学部卒業、日本電気株式会社 (NEC) 入社。人事第二部海外人事課などを経て、1988 年 初代の北京人事総務駐在として北京駐在員事務所に赴任。1994 年に帰国、人材開発部国際人事部人事課長、NEC ラーニング株式会社の経営研修本部グループマネージャーなどを歴任。 中国勤務経験を活かすべく、2006年に株式会社国際交流センターに転職。営業推進部長として既存事業の新規顧客開拓を行う営業全体を統括する傍ら、中国人材活用ビジネスの立ち上げも受け持つ。本コラムでは、日本企業に直接ヒアリングを行える立場から、企業のリアルな本音やニーズを紹介していく予定。 ■ コラムに関するご意見・質問・転職体験談はこちらへお送り下さい ! Mail to: marketing@daijob.com |
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