
今回からシリーズで、上海で実際に働いている、人々を紹介します。
( 協力 : 私の周辺の人々~様々な経過で上海にいる人達ですが、いろいろと聞いた中で、平均的かなと思われるケースを今回紹介したいと思います。)
先ずは、恐縮ですが …
筆者紹介の所にも少し書いていますが、私は元々広告代理店の営業職をやっておりました。「第 2 次ベビーブーム」 と呼ばれ 「マンモスセンター試験」 「就職氷河期」 と続いた私の人生は 「人が多い」 ただそれだけでも厳しいものでした。ですがそれに加え不況の波がますます私の人生をグレーにしたのでした。そんな私を刺激したのは、当時 8 つ年上だった女性事務員さん ( 仮名 Y さん ) の言葉でした。
Y:「え~!! 神田さん貯金ないの~?!」
私:「ええ、貯金できるような給料もらってないですから。」
Y:「それでも、少しはできるでしょう ? 信じられない、遊びすぎ~?」
私:「え ? そんなことないですよ( たぶん )。」
Y:「でも、そうね~。私が入社した当時ボーナス 8 ヶ月あったからね~。」
私:「 … 」
そんなある日、恩師が 「日本語教師の資格取ったじゃない ? それで行けば ? 」 と。
今思えば単純すぎだとも思いますが、当時は 「ああ、そうだ私にはそれがあった。」 と素直に思えたのです。
私はすぐさま当時の会社に辞表を出し、人材紹介会社に申し込みました。週に 1 度、大学で日本語教育の演習を再履修するために。実際、現役大学生との就職活動には、複雑な思いもありましたが、晴れて上海へ行く可能性のある会社に入社。
ですが、そこでも私の前に壁が。若くてやる気のある先生達が優先的に上海に行くことに …。私は中途採用で社員研修も受けていなかったためお呼びではなかった。そんな落ち込んだ私に、時が微笑んだのは、今でも運が良かったと思います。上海への出向命令が出た時、それは上海の日本人駐在員が全員帰国か ?! と思われた、あのサーズの時だったのです !!!!
若い先生方が 「親の反対」 を理由に辞退した期を狙って立候補。ジャンボ機に 7 名という VIP 待遇 ( ? ) で上海に上陸。
しかし現実は厳しく、上海に来てからの毎日は 「わからない~」 の連続でした。通訳の人が居なければ、現場スタッフとのコミュニケーションも取れない、中国でのビジネス上のマナーも、習慣も分からない。ただ指示された仕事をこなすことと、日本側と密に連絡を取って指示を仰ぐことだけが、私にできる精一杯でした。何度悔し涙を流したことか …。
中国語は当時の上司 ( 中国人 ) が、 「1 日 3 単語 & 1 文型覚えたら、1 週間で 21 語、7 文型 ! すぐに日常会話くらいは話せるようになるよ。」 と。この上司とも片言の英語で辞書を使いながらの会話。主には筆談で会話と言えない会話をしていました。のんびり覚えようと思っていたけれど、実生活はそうは行きません。必要に迫られれば、片言やジェスチャーでどうにか通じるものです。ちなみに私が始めて 「上手だ」 と褒められた中国語は「ピンダピージョウイーピン ( 冷たいビール一本 )」 です ( 笑 ) 。
そんなこんなで現在は簡単な日常会話ならできる程度に。また、住居は上海人や留学生がたくさん住んでいる、中国人の少しお金持ちが住むアパートです ( 家賃自腹 ) 。日本人が住める住宅は上海 ( 中心部 ) では2500 元以上だと思いますが ( 1 元= 14 円 2006 年月現在 ) 、中心部を離れると 1500 元で十分きれいな、日本のマンションに比べればとっても広いお部屋が借りられます。 ( 満足度に個人差ありますが)
今 3 年目を迎えた私の目標は 「一旗挙げる ! 」 です。活気溢れるこの街に触発されて。会社を大きくすることももちろん、サイドビジネスなんかもできたらいいな~って思っています。
「出向とも、駐在とも、現地採用ともつかない」 と上に書いたのは、私は何の海外手当ても受けておらず、給与面全てが日本と同じ。社会保険がすぐに使えないことや中国の所得税が高いことなどマイナス面も大きいです。しかし、給与は円で支払われており、現地採用 ( 給与は人民元支払い ) とも違うというヘンテコな扱いなのです。中国に上陸することを第一に考えるあまり、人事や総務面が整わないまま人材を派遣する企業もかなり多いです。よくよく確認し、自分自身の価値観と相談する必要があると思います。
私はこんな待遇でも、やりがいを感じ楽しく生活させて頂いておりますが。
|
執筆者 神田あさか
福岡県出身。大学卒業後、バブル経済後の不景気な日本で広告代理店の営業として働いていたが、「あと少し早く生まれていれば!!」と思い余り「バブルを感じてやる?!!」の一心で上海へ。現在上海の日系IT企業にて勤務。日夜、上海の活気ある街や人間に刺激され「私も一旗上げてやろう!」と上海ドリームを描いている最中 |
| トップページへ戻る |