
少し前の週末、久しぶりに芸術を堪能して過ごしました。
まず土曜日は、上海東方芸術中心 ( 上海東方芸術センター ) で行われた飛鳥涼さんのコンサートに行って来ました。共演の上海フィルハーモニックオーケストラをバックに歌うバラードには中国人も大喜びで、ラストにはドラマ「101 回目のプロポーズ」のテーマソングとして中国でもヒットした「SAY YES」が披露され、日本語での大合唱で幕を閉じました。
上海では、世界的な大物アーティストや日本人アーティストのコンサートチケットが、日本より安く手に入ることがよくあります。( 「日本より安い席もある」といった方が正しいか …。)
最近上海が沸いた大物歌手はセリーヌ・ディオンで、何箇所かの映画館で「タイタニック」が再上映される程の大歓迎振りでした。日本人アーティストも毎月誰かしらコンサートをしているような気がしますが、私が過去に行った中で印象深かったのは、数年前の東儀秀樹さんのコンサートです。上海音楽大学卒の古典楽器 ( 二胡をはじめとする弦楽器 ) バンドとの共演で、日本の雅楽と中国の古典音楽との融合が美しかったです。
先日の飛鳥さんもそうですが、地元上海のアーティストとの共演をする方々は「音楽を通じて友好を深めよう」と、MC でも必ずそのような願いの言葉を私たちに語りかけます。素敵な音楽で夢心地になっている時には、この言葉が自然に心に染み入り、「ああ、本当にそう出来たら素晴らしいな~」と素直な気持ちになるから不思議です。
しかしながら、コンサート会場での中国人のマナーには閉口しました。飲食や途中入退場、写真撮影は当たり前 … ( 涙 )、同僚の中国人スタッフが注意するも虚しく、アンコールではフラッシュの嵐が起こっていました。数日後に控えているオリンピックの開催がまたまた心配になり、「そんな態度は中国では許されても、世界では許されないよ …。」と心から悲しくなりました。
気を取り直して、日曜日。
2005 年に着工が本格化された「莫干山路 50 号」という芸術広場へ。( 以前のコラム#14 「中国出張の楽しみ」でも紹介させて頂いた場所です。) ここは工場の跡地を利用し、若手アーティストの為にアトリエやギャラリーを設けている場所で、中国政府の文化政策の一環とされています。
今まで多くのタブーにがんじがらめだったモチーフ ( 例えば女性の裸体など ) も広く開放され、若手アーティストの海外流出を防ぎ、また、海外へ渡ったアーティストの帰国を促し、芸術が国の発展に貢献するような土壌を整えているのです。若手 ( 無名と言うべきか ) アーティストの育成に政府が力を入れていることは、素晴らしい取り組みだと感心します。
私は単に絵が好きなので、時々見に行くだけですが、アートの買い付けに来ている西洋人の多いこと! 彼らは「アート」を「資産」と考える人達で、それこそ中国政府の思惑通りに中国アートを世界へ紹介し、その知名度を上げる仕事人なのです。
国の活気や勢いをそのままキャンバスにぶつけたような力強い作品には強く心を打たれます。そして沢山の絵や写真を見て疲れた時には、併設されているお洒落なカフェで甘い物でも食べながらひと休み。こんなお洒落な上海を楽しむのもたまにはいいでしょう ?
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執筆者 神田あさか
福岡県出身。大学卒業後、バブル経済後の不景気な日本で広告代理店の営業として働いていたが、「あと少し早く生まれていれば!!」と思い余り「バブルを感じてやる!?」の一心で上海へ。現在上海の日系 IT 企業にて勤務。日夜、上海の活気ある街や人間に刺激され「私も一旗上げてやろう !」と上海ドリームを描いている最中 |
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