
オリンピック開催が近づき、あちらこちらで保安が厳しくなってきています。空港はもちろん、地下鉄に乗る際にも荷物検査をしなければならなくなりました。
以前は中国 ( 私はいつも上海ですが ) へ入国する際の荷物検査は殆どなく、課税の対象になるものを持ち込んでいるか否かは<自己申告>に頼ったもので、私なんかは「課税の必要があるものを持っている可能性がない。」と見なされているようで、もっぱら素通り状態で入国していました。( もちろん、全員が素通り出来るわけではなく、お金持ち風の人や、係員から見て「怪しい」と思われた人は荷物をチェックされていましたが …。)
それが先日の日本出張の帰り、入国ゲートに長蛇の列ができていてビックリ !
そこには、乗客一人ひとりの全荷物を徹底的に検査している係員の姿が !! 私も「それも、あれも、全部ここに通せ ! 」と言われ、3 名ほどの係員にジロジロとチェックされました。結局、入国するのに通常より 1 時間近く時間がかかっていまいました。
そういえば、いつも書かされていた例の<自己申告>の用紙は見かけませんでした。( やっぱり、自己申告じゃダメだってことですよ ! )
このような、入国審査にまつわる面倒なら、時間を多めに見計らって行動すればいいので、大した事ではないのですが ( 荷物検査は当然のことですし )、最近困っているのはビザの取得が厳しくなったことです。
私の会社は毎年日本人の新卒採用をするのですが、この際の就労ビザが許可されにくくなってしまいました。実は少し前から、新卒の中国人が就職難の為、可能な限り中国人を採用するように、という政府の意向があり、日本人の就労ビザ取得は難しかったのですが、オリンピック開催に際して保安、管理面の引き締めで外国人の入国をコントロールしている為、更に難しくなったようです。
観光ビザも同様でして、長期滞在の観光ビザ ( L ) の申請に、中国滞在中のホテルの予約証明書が要るようになりました。つまり、「ホテルなんて、中国に行ってから探すわ。」なんていうことは出来ないということですね。また、宿泊可能なホテルは、地区によっては 5 ツ星に限られることもあります。
もともと、中国では外国人の宿泊が許されているのは 4 ツ星以上のホテルと決まっています。つい最近まではそれもあってないような決まりでしたが、最近は公安のチェックが入るらしく、どんなに食い下がっても、許可されていないホテルへの宿泊は断わられるそうです。
その他、訪問ビザ ( F ) になれば、もう、殆ど就労ビザ ( Z ) と同じレベルで、市の就労許可書が必要になります ( 今までは要らなかった )。それに加えて、滞在先の証明書、契約書原本など。以前は申請用紙とパスポートだけ持って気軽に訪れられた領事館も、今ではそうは行きません。取得するビザや、個人の資格内容などによっては、大変時間が掛る場合もあります。
私も今回領事館に何度通ったことか …。万全の保安は大切ですが、もう少し融通を利かせて欲しいと思いました。だって、宿泊証明なんて、上海で賃貸マンションに住んでいる私が持っているわけないんですから !! ( 結局マンションの契約書原本のコピーで許してもらいましたが …。)
今後中国へ長期滞在でお越しの方は、前もって領事館に確認の上、ビザ申請に臨みましょう。また、変な話ですが、福岡で申請した私と、広島で申請した総経理 ( 社長 ) では、必要書類の内容が違っていました。私は個人で申請取得し、総経理は代理店に頼んだそうです。ま、価格も 3 倍以上違っていましたけどね !
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執筆者 神田あさか
福岡県出身。大学卒業後、バブル経済後の不景気な日本で広告代理店の営業として働いていたが、「あと少し早く生まれていれば!!」と思い余り「バブルを感じてやる?!!」の一心で上海へ。現在上海の日系IT企業にて勤務。日夜、上海の活気ある街や人間に刺激され「私も一旗上げてやろう!」と上海ドリームを描いている最中 |
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