
来月で上海生活も 6 年目を迎えることになりました。
生活もすっかり落ち着き、昨日と同じ今日、今日と同じ明日を過ごす、そんな平穏な私の生活が、大家さんの「 5 月 18 日までに出て行ってください ! 」という一言で一転、「今更ながらの部屋探し」を始めることになりました。
私の大家さんは典型的な上海人 ( と言われる人 ) で、家賃振込みの 1 週間前だけは、必ず連絡してくるツワモノ。どんなに設備の不良・故障を訴えようが、問題があろうが「マンションに管理人がいるだろう ! 俺は忙しんだよ ! 」と言って取り合ってくれなかった人。そんな彼が年間契約更新の 1 ヶ月前になっても何の連絡もない … おかしいとは思っていました。
少しばかり抵抗してみたものの、「再婚して新しいお嫁さんと住もうと思っているんだ。」などと言われたら、居座ることも出来ず ( その話が本当かどうか、分らないけれど ) 出て行く私が「おめでとう。」と言う羽目に … 。
何とかお情けで出て行く日を 1 ヶ月延期してもらい、「そのうちに探せよ ! 」と励ましの言葉ももらって、部屋探しを始めて 3 日目。「やっぱりもう 1 年住まないか ? でも、家賃は値上げね ♪ 」と当然のような口調で突然電話が掛かってきました。
現在私が住んでいるところは、高級住宅地エリア ( の中では安い方ですが )で、 80 平米強 2LDK で 3,300 元 ( 約 49,000 円 )、これは「激安価格だ。」と、不動産屋さんに言われました。確かにそう思います。ただ、これは私がお部屋にお金を掛けた ( 自分で修理などしていた ) ので、2 年目の更新時期に大家に掛け合って「 200 元 ( 約 3,000 円 ) 安くしてもらった」という努力も手伝ってです。それを今回は、更新時には「 4,000 元 ( 約 59,000 円 ) にする。」と言ってきたのです。
「再婚破談か !? 」と同情の気持ちからも、私は一瞬悩むフリをしましたが、最終的には「 100 元 ( 約 1,500 円 ) 値上げ」まで下がった家賃を考慮しても、やはり「この大家さんとはこれ以上無理だ。出て行こう ! 」と決意を新たにしたのでした。
ところが …
上海の不動産事情は私に厳しく、昨年からまた一段と値上がりしたという賃貸料は、今住んでいる部屋なら 5,000元 ( 約 74,000 円 ) 近くの価格になるとのこと。今以上の部屋を希望していた私は「高い」ことには目を瞑り、上海生活 6 年目にして初の贅沢をしてみることに。
そこで、今まではローカルの不動産屋さんに、中国人スタッフと一緒に捜しに行っていた部屋探しを、今回は日系の不動産屋さんに頼むことにしました。日系に頼むと、手数料が高いところではローカルの倍近く掛かるのですが、そこはやはり日本人の気持ちが分ってくれるので、部屋探しがとてもスムーズでした。
何より、部屋を見て回る時にタクシーを探したり、「 5 分で着くから」と言われて 40 分も歩かされたりしないのが素晴らしい。( 本当にこんなことがあるんです ! )
日系不動産屋さんが大切にしてくれるのは、「環境 : マンションの立地」や「衛生面 : マンションの設備と部屋の内装が綺麗であること」、そして何より私が希望していた「お風呂」です。お風呂にバスタブがあること !
上海の冬はとても寒いのです。また、どんなに新しい建物でもどこからか隙間風があり、以前もご紹介した通り、壁一枚、床一枚で底冷えも酷いのです。というわけで、お風呂に浸からないと寒くてとてもじゃないと眠れません。それに何よりお風呂には「日本の心」があると思うのです。仕事から帰って「ホッ」とするには欠かせないアイテムです。
しかし、上海の住宅には 100 平米を越えないと一般的に「バスタブ」がない ! 越えてもないところもあるほど。なぜ基準の広さが 100 平米なのか ?! それは永遠の謎ですが … ( 笑 )。
不動産屋さんも「 2LDK ならあるんですけどね。」と困り顔。 2LDK といえば一般的には 100 平米以上の部屋になります。しかし、「ただでさえ値上がりしているのに、今より広い部屋なんて絶対に無理です。」と涙目になってる私のために、不動産屋さんは頑張って下さいました。
日本人は綺麗好きだから、部屋を貸してもどこも悪くならないし、面倒も少ないということで、日本人向けに内装をする大家さんというのが居て、狭くても「バスタブ」がついていて、玄関もある部屋を作る人も居るのだとか。
というわけで、探して来て貰いました !
70 平米、1LDK バスタブ付、5500 元 ( 約 81,500 円 )。高い !! ( 涙 )
現在新しい大家さんとの家賃値下げの交渉中です。
家賃交渉をする際は …
「日本人だから綺麗に使う」ということを前面に ( タバコを吸わない人は尚有利 )、また「長く契約する」や「家賃を 2 ヶ月ごと、 3 ヵ月ごとにまとめて払う」などの点で押します。上海は基本的に生活に必要な設備は部屋に備わっているのですが、家財道具を沢山持っている人は「不足している設備は自分で整えます」という点で交渉することも可能。これも日系不動産屋さんなら、任せっきりで大丈夫。( ローカルは当然自分で頑張る ! )
私は今、思いのほか早く次の部屋が見つかったので、現在の大家さんに「 1 ヶ月延長した契約を破棄して欲しい」と、自腹で買った玄関の鍵、カーテン、ソファーベッド、整理ダンスなど ( 総額は家賃分を大きく上回る ) を置いていくこと、その他、壁の色も自分で塗り替えたし、お風呂のタイルの目地もやり直した !!! と声も高らかに条件を並べて交渉中です。上海では、いい加減な分、そういう融通も利くと、前向きに捉えて、駄目もとで交渉してみることが大切です。
そして、日系不動産屋さんには、手数料が高い分、大いに働いて頂こうと思っています。
おや ?! 私も今の大家さんといい勝負かしら ?? ( 笑 )
※ 1 元=14.8120 円 ( 2008/04/24 10:00 現在 )
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執筆者 神田あさか
福岡県出身。大学卒業後、バブル経済後の不景気な日本で広告代理店の営業として働いていたが、「あと少し早く生まれていれば!!」と思い余り「バブルを感じてやる?!!」の一心で上海へ。現在上海の日系IT企業にて勤務。日夜、上海の活気ある街や人間に刺激され「私も一旗上げてやろう!」と上海ドリームを描いている最中 |
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