
日本では今頃桜が満開なのでしょうね。
私は上海へ来てからこの 5 年間花見をしていません。2 年前から校長に「花見休暇を下さい。花見をしに福岡へ帰りますから ! 」と半ば本気で言っているのですが、未だ夢は叶わず …。
「花見休暇」を要請すると言っても、「もしかして、上海には桜がないの ? 」ということではありません。個人的に日本の桜と上海の桜は若干様子が違って、上海の桜を見るとどこか寂しい感じがするので、あえてお花見には参加しないからです。
上海の桜は花びらの色が薄く ( 白に近い色 )、枝ぶりも細くて枝と枝の間の空間が大きく開いていることもあり、日本の桜のように「わぁ ! 桜が満開ねー。」といった感じが少ないように思います。それに、桜の木が日本のように密集して植えてある場所を見かけません。また、極めつけは、葉桜になるのが早い。
雨で散ってしまうことを心配するより、すぐに葉桜になり、風に散ってしまう心配をする必要があります。これは前にも紹介したように、上海の気候が「うつろい」といわれるものを持たず、「今日も寒いねー。」の次の日は「もう、夏だね。」という感じだからなのかも知れません。
また、例え綺麗に咲いた桜があっても、残念な事に、車の排気ガスで花や葉の色が自然のものと違う色になってしまっています …。
それでも、日本人は桜の花を探し求め友達同士で集まって、毎年お花見を開催しています。中国人には床に座るという概念がないので、綺麗な桜を探し当ててもレジャーシートを広げられない現実があり大変らしいのですが、植物園や大きな公園で、お花見開催の連絡はこの時期には沢山回って来ます。美しいものを愛でながらお酒を飲むのはいいものですよね。
桜は日本の国花です。中国の国花は牡丹の花ですが、中国人が牡丹の花見をするかというと、そういう話は聞いたことがありません。そこで、<何かを愛 ( め ) でながらお酒を飲む>で連想するものは ? と社内アンケートを取ってみたところ、「月 ! 」と。他に「山」「湖」「庭」 …。これはまさに漢詩の世界ですね。彼らは花一点を愛でるのではなく、もっと壮大な広がりのある空間を好むようです。
中国人からの素朴な疑問、「日本人は本当に桜を見ているのか ? 実はお酒を飲みすぎて見てないのでは ? 」という質問には私も苦笑せざるを得ませんでしたが … 。皆さんもお酒の飲み過ぎには気を付けて下さいね !
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執筆者 神田あさか
福岡県出身。大学卒業後、バブル経済後の不景気な日本で広告代理店の営業として働いていたが、「あと少し早く生まれていれば!!」と思い余り「バブルを感じてやる?!!」の一心で上海へ。現在上海の日系IT企業にて勤務。日夜、上海の活気ある街や人間に刺激され「私も一旗上げてやろう!」と上海ドリームを描いている最中 |
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