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上海サバイバル通信

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# 40  日本の心


最近、上海に駐在する日本人と、今までになく多くの時間を一緒に過ごし、改めて気づいた事がいくつかありました。( 私はこの 5 年間、中国人スタッフや上海人の友達と過ごす時間が多く、日本人の感覚を忘れつつあったのでした …。)


悪い事の 1 つは、現地の日本人が妙に大陸ナイズされてしまっていること。時間にルーズだったり、マナーに欠けていたり。「大陸ナイズ」というのも、適切な表現ではないかも知れないけれど、大陸の大らかさに感化され、日本人の良さを失くしてしまいつつある人が、私を含め多く居るのではないかと思いました。


「鈍くならないとここではやっていけないよ」とボヤク人も居ますが、それでは良い結果は得られないのかも知れません。


私が 5 年来通っている美容師さんは、上海にお店を出して 10 年近くになる方です。ある企業の管理職の方が「中国人スタッフが扱いづらくて … 」とぼやいていたという話をして、「私はそういう人に対してはいつも、そうぼやく前に自分がどうするべきかを考えるべきだ、と思うんですよ。」と言っていた事を思い出しました。


彼はどうすれば状況を良く出来るか常に考えており、毎月スタッフのお給料日には中国語で書いたコメントを一人ひとりのお給料袋に入れて渡しているそうです。そんな細やかな気遣いの甲斐もあってか、彼のお店のスタッフはとても接客態度が良く、時には私も驚くほど厳しくスタッフを叱っているようですが ( 勿論お客様の目の前ではそういう場面は見せません。 )、そのスタッフは、いじけることなくしっかりと店長について来ているなと感じます。


日本の会社の良いところは、厳しくも社内の人はみんな家族のように考えるところではないかと思います。「協力」「職場の和」「一致団結」などの言葉は日本人の好きな言葉ですが、これらの言葉が表すものが日本人の特性であり、強みでもあるのかも知れません。


大陸ナイズされてルーズになり、「しょうがないからこれでいいや、なんとかなるさ」と流されることは簡単ですが、その前に現状を良くする為に出来る事が本当はたくさんあるということを忘れてしまってはいけませんね。私も管理職の一人として、気をつけたいところです。 


上海に駐在する日本人駐在員のみなさんの素晴らしいところは、語学力と柔軟性。


上海では中国語は当然のことながら、英語を使うシーンも多くあります。それは中国人と一言に言っても、台湾人、香港人、他国籍の中国人などなど、ココにはたくさんの中国人がビジネスチャンスを求めて集まっているからです。勿論、中国人だけでなく、他の国からも集まって来ています。


その多くの人々が共通語として使用するのが主に英語です。
私の知っている駐在員の殆どが、流暢ではないにしても、英語での会話が出来る人達ばかりです。現地採用の日本人も例に漏れません。すごい人で言えば、中国語 ( 当然 ! ) 、英語 ( もちろん ! ) 、ハングル、広東語 ( 中国語とは区別されます ) 、上海語 … と、どの言語においても、日常生活レベルに困らないだけの会話能力を備えています。


段々と上海もグローバル化してきており、「中国語ができる日本人」逆に、「日本語ができる中国人」というだけでは、仕事を探すのも困難な状況が一般的になってきています。


海外に仕事の場を求めるならば、当然なのかも知れませんが「自分がその地で何をするか」を明確にする必要があります。また、「もっと成長したい」という向上心と情熱は、今や海外で働く者の必須アイテムのように思えます。


それと大切なのは、状況に応じた臨機応変な適応能力、柔軟性だと思います。
食べ物、考え方、習慣、マナーなど天と地ほどに違うことも中にはあります。恐れず、慌てず、取り乱さずに、対応する心と、批判ではなく「違って当然だから」と思える考え方が必要です。


たまには日本人と交流し、日本の心と現状の自分を再確認することも大切ですね。


だって、日本人だもの。

執筆者 神田あさか

福岡県出身。大学卒業後、バブル経済後の不景気な日本で広告代理店の営業として働いていたが、「あと少し早く生まれていれば!!」と思い余り「バブルを感じてやる?!!」の一心で上海へ。現在上海の日系IT企業にて勤務。日夜、上海の活気ある街や人間に刺激され「私も一旗上げてやろう!」と上海ドリームを描いている最中

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