
中国全土で最低賃金の引き上げが起こっています。
上海市では 9 月 1 日より 690 元 (約 10,360 円/以降すべて2006年11月現在のレートで換算) から 750 元 (約 11,260 円)となり、8.7 %の上昇率。また、大学新卒初任給も上昇しており、上海市は最も高くて、年収 39813 元。 (約 598,000 円)
これらの数字からも上海がどれだけ急速な発展をしているかがよく分かります。
これはきっと喜ばしいことなのだろうけど、問題点もあり、私たち日系企業としては、「人件費の上昇」は頭が痛いことの一つでもあります。もう、「人件費が安いから、中国で・・・」という時代は終ったといっても過言ではありません。また、日系企業をはじめ、様々な工場がさらに安い人件費を求めてベトナムなど東南アジアに移動しつつあり、中国に失業者が増えるという問題を抱えてしまう事も予想されています。
ま、そんな大層なレベルの話は私たち一般庶民には関係ない・・・ということでもなく、恐怖の結末が待ち受けていたりするのです。今回はそれを紹介します。
どうして ?? 賃金が上がったのに ?? 「恐怖の結末」?? と思われるでしょうが、その「恐ろしい関係」というのは・・・私も最近知ったことなのです。
その話は、会社近くの建設中のビル(いつまでたっても建設中)を見て、「まだできないの~ ?」と何気に口にした私の言葉から始まります。
私:「まだできないの~このビル、みんなちゃんと仕事してるんかねぇ ?」
スタッフ(中国人):「これは完成させない ビルなの !」
私:「へっ ?? どういう意味 ?」
つまり・・・
スタッフ: 「ビルが完成したら、地元に帰らないといけないでしょう ?」
(注訳)地方からビル建設の出稼ぎに来ている人が、ビルが完成したら(仕事が終ったら)地元へ帰らなければならなくなるでしょう。
スタッフ: 「彼らの仕事がなくなるでしょう ?」
(注訳)地元で収入源がないので上海に出稼ぎに来ているのに、ビルが完成してしまったら失業するでしょう。
・・・ということだったのです。
上海での少ない犯罪の中には、出稼ぎの人(工人: ゴンレン)の犯行が目立つと言われています。ビル建設の工人達は、賃金を全て地元に持ち帰るため建設中のビルに寝泊りし、その間にも、近くの住宅に空き巣に入ったり、休日のショッピング街で、外国人や裕福そうな人たちの財布をす掏ったり・・・というサイドビジネスで稼ぐ訳です。
先日、同僚が「携帯電話がないーーー ! 」と大騒ぎ。「落としたんだったら、絶対返ってこないよね・・・。」と落ち込んでいたけれど、とりあえず失くした電話に電話をかけてみた。通常だと「電源が切れています。」という状態にされていて、とっくに機種をどこかに売られているはずなのに・・・「ウェイ ? (中国語の「もしもし」)」と相手が電話に出た(?!)。相手の言うことには「俺はこの電話を拾ってやったんだ。感謝料を払え」。機種自体を売っても金額は高が知れている、感謝料とは斬新な思いつき ! と、私は思わず感心してしまった次第です。ちなみに同僚は自分の携帯電話かわいさに「4000 元 (約 60,000 円) 払う !」 などと言っていました(携帯電話依存症と言われてる私たちは、確かに「お金で解決するなら !!」と思ってしまいがち)。
結局は、中国語の流暢な友達(男の人)に頼んで交渉してもらい、100 元(!! = 約1,500 円)で返してもらったのです。聞くところによると、相手は若い工人(4、5 人)だったそうです。100元で返してくれたことも、なんだかおかしいけれど(笑い事ではないが)、この「感謝料」最近流行な手口のようで、また新たな知り合いが「携帯電話がないーー !」と・・・。
夕方のニュースでは毎日のように新しい手口の紹介と注意を促すお知らせがあります。
今回は「恐怖の結末」=賃金が上がるにつれて犯罪が増え、私たち外国人(特に日本人は)自己管理をしっかりし、窃盗や詐欺などにあわないように気をつけなければならないというお話でした。
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執筆者 神田あさか
福岡県出身。大学卒業後、バブル経済後の不景気な日本で広告代理店の営業として働いていたが、「あと少し早く生まれていれば!!」と思い余り「バブルを感じてやる?!!」の一心で上海へ。現在上海の日系IT企業にて勤務。日夜、上海の活気ある街や人間に刺激され「私も一旗上げてやろう!」と上海ドリームを描いている最中 |
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