
日本で最もポピュラーなスポーツといえば、野球 ? ( 最近ではサッカーかな ) と思うが、ここ中国では、やっぱり好きなスポーツといえば卓球 ! そして若い人には圧倒的にバスケット次にサッカーが人気。中国のテレビ放送にはスポーツ専門のチャンネルがあって、そこでは朝から夜まで何かしらのスポーツを放送している。日本では ( 私がいたころだけど ) 夜中に見るスポーツだと思っていたヨーロッパのサッカーもアメリカのバスケットも、日中に放送しているし、中国国内の試合も高校生の試合からプロの試合まで幅広く放送している。
時々、その放送を見ていて個人プレーに走る選手や、1 人の優秀なプレイヤーが、チームを引っ張っている試合が多いなぁと思う。そしてチーム総合としては、結果的に、「弱いチーム」ということになってしまい、試合結果もそのようになる。
しかし、これが個人競技となると、様々な競技において中国はかなり強いといえる。2004年オリンピックの結果でも分かるように、中国はアメリカに続く数のメダルを手にしているが、そのほとんどが個人競技である。団体といえるのはバレーボール 1 つ ( 2 人でやる飛び込みを団体とは言わないと思うので …)。
これは仕事の場でも、日常生活でも言える。
人と歩調を合わすことや、協力して大きなことを成し遂げるという考えよりは、競争が激しい上海では特に、人より自分がどのくらい有能で、1 人でどのくらいのことができるかが重要視されている。そんな人材が集まれば当然仕事の場では、自分の仕事さえ終えれば、チームや会社全体の進捗状況などは問題ではないということになってしまう。そのいい例が、同僚が忙しそうにばたばたしていても定時になれば「お先に」と帰って行ってしまう仲間達。ちょっと「手伝おうか ?」とか言えばいいのにな~と思う私は甘いのか ?!
日系 IT 企業に就職する人材を育てる仕事をしていると、実はこれが一番頭が痛いところ。IT の仕事のほとんどはチームで開発をするので、協力は必要不可欠であるにも拘らず、学生の殆どはこの考えを理解するのが難しい。学生の将来の夢は 10 人が 10 人とも全員「社長」である。就職先は「職場の和」を何より大切にする、日系企業なのに…。
それでも、自分の将来のために訳もわからないまま毎日ネクタイを締め登校。校内で厳しい規則と団体行動を半年経験して、日系企業に入った後、誰もが気づくのです。日本企業の管理の素晴らしさと、協力して成し得る仕事の大きさ、大切さに。
「良い」と思えば、変わり身が早いのも中国人の特徴のひとつ。卒業後日本に就職した学生が、1 週間弱のお盆休みを利用して中国に帰国し、学校に遊びに来ていた。あんなに嫌がっていた仕事後の付き合いから、あいまいな日本語の会話表現までを恐ろしいほど身につけて …。
協力の精神さえ身につければ、中国人の一人一人の日々の努力や、意志の強さは日本人の比ではない。どれだけの力を発揮し、日本企業で活躍し、日本円を稼いでいることか、またこれからも稼いでいくことか。人材不足の IT 業界を補うため、中国から多くの人材が日本へ渡っている。私の学校だけをとってもその伸び率はすさまじい。この勢いで行けば、「技術者の殆どは中国人です。」とおっしゃる企業様もどんどん出てくると思われる。
卒業生が夢だった、日本へ渡って日本円を稼げるようになる事は、私にとってもこの上なくうれしい事ではあるけれど、それとは裏腹に、日本の若者の働く場所が心配になってしまう。外国人労働者が年々日本人の働く場所を貪欲に占拠して行くとしたら …。また、何十年か後に彼らが当初の目的を果たすべく、管理と技術のノウハウを身に着け、母国に帰国し「社長」になったとしたら ??
日本の若者に課されている問題は年々増える一方で、実際にどれ位真剣に取り組んでいるのであろうか ?
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執筆者 神田あさか
福岡県出身。大学卒業後、バブル経済後の不景気な日本で広告代理店の営業として働いていたが、「あと少し早く生まれていれば!!」と思い余り「バブルを感じてやる?!!」の一心で上海へ。現在上海の日系IT企業にて勤務。日夜、上海の活気ある街や人間に刺激され「私も一旗上げてやろう!」と上海ドリームを描いている最中 |
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